【独占】欧州アフリカ中南米のおすすめ観光スポット20選!

橋の街の異名を持ち、崖の上に街が広がるアルジェリアのコンスタンティーヌ

私は大学時代に休学して、バックパッカーとして世界一周の旅に出たのを皮切りに海外旅行にどハマりし、気づけば5大陸・100以上の国・地域を訪れました。自称天邪鬼でひねくれ者なので(笑)、大都市や旅行者に人気の観光地よりもあまり知られていない穴場の目的地の方に魅力を感じることが多く、より印象に残っています。そんな私がおすすめするこだわりの旅先ベスト20を紹介します。他のサイトやガイドブックなどにあまり載っていない場所を中心にセレクトしましたので、ぜひお楽しみくださいませ。
※こちらは「欧州アフリカ中南米編」です。同シリーズの「アジアオセアニア編」もぜひご覧ください!※

スペイン最大の魅力はバル!お酒を求めて飲みに出よう

さまざまなお酒やタパスがずらりと並ぶバル

とにかく見どころが多い観光大国スペインですが、バル(居酒屋)での一杯は必ずやってみたい体験です。どの街にも多くのバルがあり、もはや文化として成立しているといっても過言ではありません。他の国のバーとは異なりご飯もしっかり食べられるのが魅力で、各店自慢のタパス(小皿料理)やピンチョス(一口おつまみ)はぜひ味わってみたいところ。

グラナダのバルではこんなタパスが無料で付いてくる!

特にアルハンブラ宮殿で有名な都市グラナダでは、お酒を頼むとなんとタパスが無料でついてくるシステムになっておりお得!また美食の街として知られるサンセバスチャンでは多くの有名店があり、バル巡りツアーまであります。他の街でもその土地ならではの素敵なバルに出会えるはず。観光の合間に、または一日の締めくくりにぜひ飲みに行ってみましょう。

日本人選手も多数!海外サッカー観戦ならまずドイツへ

ドイツのスタジアムはサッカー専用競技場が多く、ピッチが近く臨場感たっぷり

海外サッカー人気が高まり、チケットやスタジアムに関する情報も得やすくなったことで、海外旅行で観光の合間にサッカー観戦を楽しむ人が増えています。イングランド、スペイン、イタリア、ドイツが4大リーグといわれ、有名選手や名門チームが数多く参加していますが、初めての観戦におすすめなのがドイツのサッカーリーグ、ブンデスリーガです。

ミュンヘンのアリアンツアレーナなど、見学ツアーや博物館があるスタジアムも

ファンが荒っぽい国もある中、ドイツは何といっても安全に観戦しやすいことが特徴。国全体で女性や子供たちが安心してスタジアムに行けることを目指しており、サッカー関係の騒ぎや事件なども他の国と比べて断然少なめ。試合前後には敵味方のファン同士で仲良くビールを飲んだりしている光景が見られます。また日本人有力選手が多く活躍しているのもポイント。ぜひお気に入りの選手やチームを見つけてみましょう。

まばゆい個性を放つ旧ユーゴスラビア諸国へ

モスタルの象徴スターリ・モストは内戦で破壊された後復活した橋

かつてバルカン半島に存在していた大国ユーゴスラビア。現在は分裂して7カ国に分かれています。その中でクロアチアとスロベニアは定番の旅行先になっていますが、それ以外もスルーするのがもったいないほど素敵な国ばかりなのです。ボスニア・ヘルツェゴヴィナはイスラム教徒が多く、首都サラエボや古都モスタルには中東を思わせるエキゾチックな旧市街が。一方セルビアの首都ベオグラードは聖サヴァ教会など教会が目立つ街並みです。

北マケドニアのオフリド湖は湖畔に風情ある街並みが広がる

モンテネグロは入り江の奥にある小さな港町コトルがドブロヴニクからの日帰り旅行に最適。北マケドニアは世界複合遺産に登録されているオフリド湖が有名です。コソボにはオスマン時代の街並みが保存された街や、コソボ紛争で被害を受けた世界遺産の教会があります。

中世欧州の農村文化が色濃く残るルーマニア田舎の旅

マラムレシュ地方の木造教会は、一度見たら忘れられないような特徴的な外観だ

ルーマニアで旅行者を惹きつけるのはドラキュラだけではありません。ウクライナ国境に近いマラムレシュ地方は、辺境にあるため独裁者チャウシェスクの影響もあまり及ばず、今なお中世ヨーロッパの農村文化の面影が残っています。各村にあり世界遺産にも登録されている木造教会は個人的に世界一お気に入りの教会で、天を突くような鋭い尖塔と、木材のみでできている温かみのある内装が印象的です。ミサが開催される日曜日は、民族衣装で着飾った村人たちが教会に集まり壮観そのもの。

一つ一つの墓標に見入ってしまうユニークな陽気な墓

またそれぞれの村には今でも曜日ごとに市場が開催されており、特にボグダン・ヴォーダ村の動物市はありとあらゆる家畜が集まり一見の価値ありです。ぜひ訪れてほしいのがサプンツァ村の「陽気な墓」で、墓標に故人の生前の姿をユーモラスに描いた珍しい光景が見られます。

過去と未来が交差する伝統のIT立国、エストニアの旅

セトゥ地方の伝統、セトゥ・レーロ(多声歌唱)を歌う村人たち

ソ連の構成国の一つであったエストニアは、今や世界屈指のIT立国として名をはせています。旅行者でもネットに困ることはほぼありません。国立博物館ではデジタル技術を多用した展示が多く、ICカードを説明文にかざすと英語の案内に切り替わるなど飽きることなく楽しめます。

中世にハンザ都市として栄え、今も古きよきドイツのような旧市街が残るタリン

それと平行して伝統文化もしっかりと受け継がれています。この国で有名なのがサウナ文化で、南東部の山間部ヴォル地方にはユネスコ無形文化遺産に登録されているサウナがあり、日本のサウナファンにとって憧れの地となっています。またロシア国境に接しているセトゥ地方には少数民族のセトゥ人が住み、独自の女王を擁しこの地方でのみ使える通貨を発行するなど、民族文化をかたくなに守っています。世界遺産に登録され、中世の建造物が残る首都タリンでの街歩きもお忘れなく。

観光大国のポテンシャルを感じたアルジェリア

アルジェの旧市街カスバ。丘の斜面に広がる街なのでほとんどの路地が坂道だ

エジプトやモロッコ、チュニジアといった観光大国が並ぶ北アフリカの中で、まだまだ旅行者にはマイナーなアルジェリア。ビザの取得手続きが煩雑ですが、訪れる価値大有りです!首都アルジェは丘に広がる美しい港町で、映画『望郷』の舞台になった迷路のような旧市街カスバは何とも魅力的な街並み。

ムザブの谷の位置する美しい村ブー・ヌーラ。観光客が立ち入るにはガイド必須

一方ローマ皇帝にちなんで名付けられた内陸の都市コンスタンティーヌは高い崖の上に造られた要塞都市で、ここに架かる4つの橋はいずれも特徴的でどこから見ても絵になる街です。筆者一番のおすすめが、ガルダイアの町を中心としたムザブの谷。敬虔なムスリムが住むこの地域は、丘に家々がひしめき頂上にモスクとミナレット(塔)がそびえる、そんな村々が集まっており、その光景はインパクト絶大。建築家コルビュジェもこの景色に影響を受けたといわれます。

インパクト抜群の絶景を見たいならダナキル砂漠へ!

ダロール火山は黄色のペンキを一面にぶちまけたような不思議な光景が広がる

アフリカ東部の国エチオピアは古くから独立を保ってきた国で、独自の時間や暦を持ち、4世紀に成立したキリスト教エチオピア正教が信仰されるなど独自の文化が発展した異色の国。魅力的な旅行先も多いですが、その中で衝撃の絶景が見られるのが、夏には気温50度にも及ぶという過酷な地、ダナキル砂漠です。

目の前で大迫力のマグマが拝める溶岩湖、エルタアレ火山

まず驚くのが黄色や緑で彩られた毒々しい極彩色の大地、ダロール火山。硫黄やアンモニアなどを含む塩水が地表に噴き出し、このような絶景が生まれました。そしてダナキル砂漠のハイライトは何といってもエルタアレ火山。標高600mほどの火口へ登頂すると、大量のマグマが噴出して赤く煌くさまが間近で見られ、地球の鼓動をこの身で感じることができます。火山活動が活発さによっては火口に近づけない時期もあるため、事前に確認を。

隣国なのに対照的なカリブの国ドミニカ共和国とハイチ

サントドミンゴのカテドラルは南北アメリカ初の大聖堂

カリブ海でキューバに次ぐ大きさの島イスパニョーラ島は、東部はドミニカ共和国、西部はハイチという国で占められています。隣合う両国ですがあらゆる点で対照的。ドミニカ共和国はムラート(白人と黒人の混血)が多数派で、首都サントドミンゴは南北アメリカで最初に建設された植民都市であり今もコロンブスらゆかりの建造物が保存されています。またこれぞカリブ海というような豪華なリゾート地も多く、アメリカ人らがバカンスで押し寄せます。

極彩色でカラフルなバスやトラックもハイチ独特の文化の一つ

一方ハイチは黒人が大多数の国で、ラテンアメリカ初の独立国であるものの、失政や2010年の大震災などの影響で世界最貧国の一つとされています。しかしながら独立直後に建設された壮大な城塞やアフリカの伝統を受け継ぐ音楽は旅行者にとって魅力的で、ゾンビで有名なブードゥー教も興味をそそられます。

スチールパンとカーニバルの国トリニダードトバゴ

カーニバルに向けて練習するスチールパンのチーム

トリニダードトバゴはカリブ海最南端の国で、南米ベネズエラはすぐそこ。知名度は高くない国ですが、民族音楽が好きな方はぜひ覚えておきたい国です。アフリカ人奴隷をルーツとするカリプソや、インド系の音楽を取り入れたソカといったスタイルがこの地で生まれました。そんなこの国のミュージックシーンに欠かせないのが、国民の誇りスチールパン。

野鳥ファンにとっても必見の国で、特にスカーレットアイビスやハチドリが有名

20世紀最大のアコースティック楽器の発明といわれるこの楽器は豪快な見た目とは裏腹に繊細なメロディを奏でます。サイズや叩く位置によってメロディが全く違い、とても奥深い楽器なのです。そのスチールパンが大活躍するのがカーニバル!なんとトリニダードトバゴのカーニバルは、リオ、ベネチアと並び世界三大カーニバルに数えられています。カリブ音楽といえばジャマイカやキューバが有名ですが、トリニダードトバゴもお忘れなく!

熱狂の渦へようこそ。ブエノスアイレスでサッカー観戦

名門チーム、リーベルプレートの試合を観戦

マラドーナやメッシを生んだサッカー大国アルゼンチン。タイミングが合うなら首都ブエノスアイレスでぜひサッカー観戦を!おすすめのチームは、熱狂的なファンが多くお互い不倶戴天の敵とみなしているボカジュニアーズとリーベルプレート。この2チームの対戦は世界で最も盛り上がり、かつ世界一危険な試合と呼ばれているほどです。ローマ教皇も応援するサンロレンソや南米王者経験多数のインディペンディエンテも人気。

ボカジュニアーズの本拠地、ボンボネーラ近くのグッズショップ

上述のドイツと異なり、ここでのサッカー観戦は敵チームと同色の服を着ないなど、いかにトラブルに巻き込まれないかが重要になります。チケットも入手方法が複雑なことが多く、観戦ツアーに参加したりネットで事前購入しておくのが確実でしょう。スタジアムに入ればそこは熱狂とカオスの空間。アツいファンと試合を楽しむのみです!

 

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