鍵善良房 四条本店(甘味処・和菓子/祇園四条/京都)~創業はなんと江戸時代!

喉ごし抜群の名物「くずきり」。夏にぴったりのスッキリしたお味。

喉ごし抜群の名物「くずきり」。夏にぴったりのスッキリしたお味。

四条通りにドンと店を構える姿は名店の趣を感じます。

四条通りにドンと店を構える姿は名店の趣を感じます。

お茶文化の中心である京都。ご存じの通り甘味処の数も多く、京都旅行の際どこに行こうか迷った経験がある人も多いのではないでしょうか。今回私が訪れたのは京都では老舗中の老舗「鍵善良房」。祇園の花街から程近い四条通りに面したこのお店は、代々受け継がれる絶品の「くずきり」が食べられることで知られる名店です。

店内は広めで席もたくさん。くずきりは超スピーディーに出てきます。

店内は広めで席もたくさん。くずきりは超スピーディーに出てきます。

そういえば以前他県で訪れた創業50年を迎える日本料理店の店主が「京都では50年なんてひよっこですよね? “あらあら、創業50年?うちは200年どす~”なんて言われたら怖いなぁ」なんて冗談を言っていたことを思い出しました。いろいろ意見はあるようですが、京都で老舗を名乗れるのは100年以上続くお店だけ。それ以外はまだまだ「ひよっこさん」なのだと言います。流石は京都、古都としてのプライドを感じます…!
ちなみにここ「鍵善良房」は昔過ぎて正確な時期が特定できていないそうですが、少なくとも1726年にはお店を開いていたという史料が残っているそう。創業およそ300年とは…恐れ入ります。

素麺のように黒蜜にくぐらせていただきます。

素麺のように黒蜜にくぐらせていただきます。

そんな「鍵善良房」のくずきりはいたってシンプルな作り方。材料は葛と黒糖蜜、そして水のみ。葛を水で溶き湯煎したあと冷水にとって細く切るだけなんだとか。そんなに簡単ならなんだか家でも出来てしまいそうですが、食べてみてその違いを実感。驚くほどコシのあるくずきりは噛み応え抜群。つるんとして喉ごしも良く、上品な黒蜜との組み合わせは清涼感を感じさせます。
なんでも葛は奈良県吉野の厳選されたものを、黒糖は葛に合うすっきりとしたものをわざわざ沖縄の小さな島から取り寄せているのだそう。また簡単そうに見える手順でも、そこに違いが生まれるのはやはり長年培ってきた豊富な知識と技術があるから。くずきりはその日の材料の状態、気温や湿度でもすぐ変化してしまうそうで、毎日その時々の塩梅を見ながら作っているのです。それこそが、ずっと変わらぬ味を実現できている秘訣なんですね。
今回はスケジュールの都合上冬に訪れたのですが、きっと夏に食べたらもっと美味しく感じるんだろうなと思いました。想像以上にボリューム満点なので、是非お腹を空かせた状態で食べたい京都伝統の味です。(2020年12月訪問)

レストラン名鍵善良房 四条本店(かぎぜんよしふさ)
ジャンル甘味処・和菓子
住所京都府京都市東山区祇園町北側264
TEL075-561-1818
予算¥1,000~
座席62席
個室無し
予約の可否不要

 

ペンギン案内人5号/川崎 彩乃

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