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    村のホテル 住吉屋(野沢温泉/長野県)~歴史ある「麻釜」の傍にある老舗宿

    3階にある和室の部屋「妙高」、窓からは雪をかぶった妙高や戸隠の山が見える

    個室の部屋で、取り回し鉢と会席が楽しめる夕食

    日本にはたくさんの温泉がありますが、温泉という名の付いた村は唯一、野沢温泉村だけなのだそうです。野沢温泉村は上信越高原国立公園に指定されていて、温泉街のすぐそばにはスキー場所や13を数える外湯があり、整備され過ぎていない迷路のもような街並みの町歩きも楽しい温泉街です。また、100度近いお湯が湧く麻釜(おがま)で町民が卵や野菜を茹でる昔ながらの光景を見ることができます。その麻釜のすぐ傍に前からぜひ行ってみたかった宿「村のホテル 住吉屋」があります。明治2年創業の老舗旅館で、先代が昭和40年代頃、それまでの「野沢館 住吉屋」から日本旅館のプライバシーのなさや煩わしさを取り払い、ホテルの機能を持たせた宿にしたくてこの名前に変えたのだそう。この宿がすごいと思うのはチェックインが13時チェックアウトが11時なこと、ホテルと違って部屋指定で予約をとっているので2時間で次のお客さまを迎えるのは大変だと思いますが宿にゆっくりいられてとても嬉しかったです。

    信州サーモンの洋食、カルパッチョのようで会席のコ-スに変化球の一品

    お風呂にステンドガラスがあり、古い建物と調和していてとても素敵、モダンにさえ感じられます。
    また、ロビー脇のに置いてある本も質が高く、館内にはのらくろの作者田河水泡さんや、ふくちゃんの絵で知られている横山隆一さん、版画家で詩人としても活躍された畦地梅太郎さんなど親交のあった著名人の作品がたくさん展示されていてギャラリーのようで楽しめました。
    今回宿泊した部屋は3階の「妙高」感染予防のために先に部屋には布団が敷いてあり従業員の方は部屋に入らないようにしているそう。外で人が歩くと部屋の中にいてかすかに振動を感じるのが少し気になりましたが、焦げ茶好きの私には嬉しい落ち着いた客室です。

    13個ある外湯は薬師如来と12神将に例えられ、湯と人と村を守ってくれるとされる

    夕食は部屋出しではありませんが、食事処のような所でもなく同じフロアにある客室ような和室に準備されていて他のお客さまとは全く会うことがありません。
    この宿の名物は地元でお祝いの時などに欠かせない郷土料理の「取り回し鉢」、これを食べてみたかったのです。宿で出している取り回し鉢は8種類ありますがこの日の夕食で塩煮いもといもなます、共にじゃがいもを使った料理を2品、朝食時にごぼうの丸煮ときくらげの山家煮の2品を出していただき、どれも滋味深い味でした。
    夜は会席料理です。和に偏らない素材重視の美味しい料理でした。
    部屋は昨年リニューアルされた最新のお部屋もあり、メンテナンスがきちんとされているので清潔で、顔馴染みの宿泊客が多く、私もリピート決定と思うほど良い宿でした。
    (2020年11月訪問)

    旅館名村のホテル 住吉屋
    住所長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8713
    TEL0269-85-2005
    お風呂大浴場
    予算2人1室利用の場合、1人21,500円~(2食付)
    露天風呂付客室なし

     

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