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    季澄香(駒ケ根/長野県)~蕎麦フレンチ会席を楽しむ

    畳にベッドなのに、ちぐはぐな感のない調和の取れた客室

    事前に調べていたのに部屋に入るまで知らなかった立派な庭

    今年の3月、57番目の国立公園に指定された中央アルプス国定公園。国立公園が増えることに驚き調べていた際に、その国定公園内の駒ケ根に今年の7月、料理をメインに大きくリブランディングオープンした季澄香という宿を見つけました。
    近くにある駒ヶ根高原リゾートリンクスの別館ですが、別館というより別邸のようなラグジュアリーな宿で、部屋は8室だけ。宿泊した部屋はホテルと旅館の良いとこ取りをしたつくりで、アメニティの充実した洗面や、和室だけどサイドベッドの付いているベッドなど、こういう作りの部屋は使いやすくていいなと思いました。お風呂は掛け流しではなく湯量や温度を調整する必要がありますが、早太郎温泉からひいている温泉です。そして部屋で一番驚いたのは、個人で見るにはもったいないくらいの回遊式の池と庭園があったこと。お寺の境内でゆっくりしているようでした。

    フレンチの締めが蕎麦もありだと思えた逸品

    いつもながら館内を探検、外に出ると季の川という駒ヶ岳を源流とする川が流れていて、川の対岸には現在リニューアル中の川の名前と同じ「季の川」という姉妹宿があります。
    ここの夕食は「蕎麦フレンチ会席」、長野産にとことんこだわった食材とお酒をいただけます。スペシャリテの低温調理されたサーモンは見た目も綺麗で美味しく、蕎麦でしめるフレンチは初めてでした。
    食事が終わるくらいにシェフが各テーブルに挨拶に来られました。大阪ご出身の中路シェフ、なんと蕎麦は独学とのこと。半年間毎日蕎麦を打って、とらわれない自由な発想で蕎麦の香と向き合い独自の方法を確立したお蕎麦、とても美味しかったです。独学で人に提供できるレベルまで達せるプロの料理人はほんとにすごいと思いました。

    たくさんの宿に泊まってきたけれど朝食がコ-スだったのは人生初

    朝食時、ふと目に止まったテーブルにはナプキンとメニューが置いてあるだけ。なんと朝もコース料理でした。朝からシードルで乾杯をして、モーニングステーキを食べたり、蕎麦粉のガレットなど、最後に出たデザートも焼きたてのショーソン ポム(包焼きのようなリンゴパイ)素晴らしい朝食でした。
    今年の夏休みはコロナと台風の影響でまさかの国内一泊旅行でしたが、宿を選んだおかげで記憶に残る夏休みになりました。
    次回は季の川のリニューアルオープンに合わせて、せっかくなので出来たら国立公園も楽しんでみようと思っています。
    (2020年10月訪問)

    旅館名季澄香
    住所長野県駒ヶ根市赤穂4-172
    TEL0265-95-2446
    お風呂各部屋
    予算2人1室利用の場合、1人39,000円~(2食付)
    露天風呂付客室なし

     

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