MOKICHI TRATTORIA　(イタリアン/茅ヶ崎市/神奈川県)

高原にいるような気分になる中庭を囲むように、味のある建物が並ぶ

緑に囲まれた敷地案内図、一度では無理なので何度も行きたくなる

住宅街の一角にあり、入口に大きな看板が出ているわけでもないのに、この緑豊かな空間には、大勢の人が集まってきます。
レストラン、カフェ、ベーカリー、ギャラリー&ショップなどから成り立つ湘南の蔵元が母体となる複合施設です。

お昼時になるとひっきりなしに人が来る入口に菅原通西氏の「無心」の文字

今日はトラットリアで食事をします。
重厚な建物は、本物の木の建具や梁や床、趣味が良く落ち着きがあり、入口をはじめ館内の所々に江の島の開発などに関わった実業家菅原通西氏の絵や書が飾られています。
どんなご縁があったのだろうと思いながら、そっと2階にも上がってみたら「ときは山文庫」の看板が目に入りました。レストランなのに文庫？と思い気になって調べてみたら、宅地開発で取り壊しの危機に瀕していた築400年の菅原通西氏ゆかりの建物をここ茅ヶ崎の地に移築したことがわかりました。

本格的なイタリアン、ピザに地ビールの組み合わせが美味しい

良い宿やレストランには必ずパワーのある魅力的な人がいます。
この素敵な場を作った方に、機会があったらいつか思いを伺ってみたいと思いました。
てきぱき働く、良く気がつく店員さんと対照的に食事をしている人たちがゆったりと過ごしています。みんないい顔をして見ているだけで豊かな気持ちになれる空間です。
トラットリアはイタリアンがベースですが、酒造なだけあって、豊富な種類のクラフトビールと共に食事をすることができます。
年配のお客さまも多く、和の庭園を見ながら食べるピザやパスタが美味しいのはもちろんのこと、カトラリーにお箸があるのもとても好印象でした。