チェンチ(イタリア料理/丸太町東大路/京都)

シチリアのお菓子カンノーリ。中身は季節ごとに違って今回はドライマンゴー。

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ウニとキュウリのオイルソースパスタ。紫蘇の花が和風なアクセント!

「京都は和食は美味しいけど、フレンチやイタリアンは良いお店が少ない」京都生まれ京都育ちの両親が言っていたこの言葉。たしかに京都というとどうしても「和」なイメージが強いですし、実際東京とは比べ物にならないほど洗練された和食店が多く存在します。
とは言ってももう東京に移り住んで20年余り。たまには京都で和食以外を食べてみようかということで、今回訪れたのは平安神宮からほど近いイタリアン「チェンチ」。シェフは元々京都の人気イタリアンレストラン「イルギオットーネ」で腕を鳴らしていた実力派です。

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ジュンサイとガスパチョ。組み合わせがユニーク!

チェンチの料理はまさに和食とのコラボレーションという言葉が相応しい、新しいイタリアン。岩牡蠣はミラノ風の細かいパン粉でカリッと揚げられ、自家製のレモン唐辛子のソースと焼きナス、おかひじきのサラダと共にいただきます。これがまた最高のひと言!イタリアンで牡蠣と言うとオイルでシンプルに味付けするものや生のまま食べるのが多いですが、日本人に一番馴染み深い「揚げる」という調理方法で、和の食材と合わせているのが上手いなと感じました。またリゾットも非常にユニーク!濃厚でチーズで絡めるような一般的なリゾットとは違い、チェンチのリゾットは香りが凝縮された出汁ベースの逸品。黒米の上には香ばしい鮎の骨煎餅が乗り、昆布や鮎からとれた旨味成分たっぷりの出汁をかけます。ここまでだと創作和食っぽいのですが、アクセントのトウモロコシや白瓜が組み合わさることで様々な風味が複雑に混ざり合い、ちゃんとイタリアンへと昇華させているから驚きです。

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店名の由来ともなったイタリアの伝統的な小菓子「チェンチ」と共に

どのお皿にも「和」の要素がたくさん散りばめられたチェンチの料理。イタリアンのお店でありながらここまで巧みに和の食材を使いこなし、上手く融合させて見せたのは、それだけシェフが和食とも真剣に向き合ってきた証だと思います。和食の本場とも言える京都で、京都らしさを大事にしたイタリアンをいただける最高のお店です。 2020年8月訪問

レストラン名cenci (チェンチ)
ジャンルイタリアン
住所京都府京都市左京区聖護院円頓美町44-7
TEL075-708-5307
予約ランチ¥10,000~15,000  ディナー¥20,000~30,000
座席26席
個室有り
予約の可否

 

ペンギン案内人5号/川崎 彩乃

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