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    スノーピークフィールドスイート白馬北尾根高原(長野県)絶景のグランピング体験

    スノーピークフィールド白馬北尾根高原
    住箱スイートのウッドデッキにて

    住箱スイートのウッドデッキにて

    グランピング(グラマラス+キャンピング)すなわち豪華なキャンプが、日本でも人気が出てきました。海外で言えばアフリカのケニアや南アフリカなどでサファリロッジの種類に高級なテントロッジがよくあって、そういうのは何度も泊まったことがありました。でも日本でのグランピング体験は初めてです。白馬の北尾根高原、標高1200ⅿに広がる大自然の真っただ中、冬はスキー場として人気の地ですが、夏のグリーンシーズンにこれほど素敵な宿泊施設は今までなかったはず。とびきり魅力的な極上グランピング「スノーピークフィールドスイート白馬北尾根高原」の滞在記をご紹介しましょう。

    今人気のグランピングがここ

    自分のテントのウッドデッキで朝食を

    自分のテントのウッドデッキで朝食を

    このコロナ禍で、3密を避けて自然の中で滞在できるキャンプは大人気です。でも自分で何でもやらないといけないキャンプは苦手という人のためにできたのがグランピングです。面倒くさい準備は一切不要。食事も作ってもらえるので楽ちんです。でもグランピングであればなんでも最高の体験ができるのかというと、決してそうではありません。「スノーピークフィールドスイート白馬北尾根高原」はスポーツ用品のブランド「スノーピーク」が白馬の「八方尾根開発」と一緒に手がけて出来上がった最上級のグランピング。それが「フィールドスイート」なのです。

    早朝ご来光を楽しむ

    早朝ご来光を楽しむ

    日本で唯一の「山岳フィールド ラグジュアリーリゾート」と呼ばれるのは、実際に行ってみて体験したら実感できました。そこにいるだけで眺められる標高3000ⅿ級の北アルプスの山並み、トレイルウォーキングやネイチャーフラワーパーク見学から始まってハイキングやトレッキングの充実感、そして何より楽しみな美食の食事タイム。そして心地よい美肌の温泉。キャンプなのに高級ホテルのような設備とサービス。何もかもがゲストを虜にしてしまいます。詳しくはこの後ご紹介しましょう。

    絶景&オールインクルーシブが他のグランピングと違う!

    八方池へのトレッキングの手配もしてくれる

    八方池へのトレッキングの手配もしてくれる

    一般的なグランピングとこの「スノーピークフィールドスイート白馬北尾根高原」の違いは何でしょうか?それは、まずロケーションです。リゾートホテル隣接のキャンプ場にあるグランピングなどではありません。白馬八方尾根のスキー場にあって、リフトで登った上に広がる緑の平原に張られたテント。要するにそこからの眺めは北アルプスの壮麗な山並みや広がる草原や咲き誇る花々。グリーンシーズンと言われる夏場ならではの絶景なのです。
    100㎡のウッドデッキの上にスノーピーク社が開発した特別仕様のテント(50㎡)が張られています。ベッドにテーブルや椅子、冷暖房にシンク、ミニバーなどホテル仕様のアメニティや設備が整っているのです。

    ワインペアリングもすべてインクルーシブ

    ワインペアリングもすべてインクルーシブ

    宿泊プランはオールインクルーシブで、豪華なアペリティフタイムから始まるディナーやその際のワインペアリングなどドリンク代も含まれています。ラウンジでのドリンクや、ディナー後の焚き火バーでの飲み物、部屋のミニバーの飲み物などすべてインクルードです。朝食で終わりではなく、アクティビティを終えた後のランチのお弁当も用意してくれるのです。
    長野駅からの往復無料送迎シャトル(所要1時間半ほど)や、各種アクティビティの費用(早朝ご来光鑑賞、八方池へのトレッキング時の送迎バス代やリフト代など)温泉貸切風呂の費用など、あらゆるものが追加料金一切なく用意されているのです。
    要するに、事前にカード決済で所定の金額を支払い済みで到着すれば、このグランピング中、そしてチェックアウト時には一切の支払いは生じないということです。お金のことを気にしないでリラックスして楽しめるのは嬉しいものです。

    「住箱スイート」って何?

    住箱スイートの室内は意外と狭い

    住箱スイートの室内は意外と狭い

    今回私が滞在したのがこの「住箱スイート」です。7つのテントの他にひとつだけモバイルハウスがあります。これが「住箱スイート」と呼ばれる唯一テント式ではないロッジ式の建物です。スノーピークが建築家・隈研吾氏と共同開発したモバイルハウスで、ベッドルームとシャワールームとトイレが室内にあって、広いウッドデッキにはパラソルのもとテーブルや椅子があり、デッキの片隅にはジャグジーバスが付いています。
    広いウッドデッキがリビングルームがわりで、朝はパラソルの下で朝食を取れるようにセッティングしてくれるのです。

    目の前のジャグジーバス、入りたかったけど・・・

    目の前のジャグジーバス、入りたかったけど・・・

    他のテントとの違いはロッジ式なので、室内にトイレがあること。テントにはトイレもなく、夜に屋外のトイレ(部屋の数だけあって滞在中は専用となるそうです)へ出て行かないといけないので不便。室内にあるのはやはり便利です。ただし狭い室内に無理やりトイレとシャワーを詰め込んでいるので、シャワーは狭苦しくてトイレに接近しすぎです。結局はお風呂は貸切温泉を利用したので、部屋のシャワーは不要でした。ウッドデッキは広くても部屋は狭いのでベッドも窮屈なのが難点。広い敷地があるのでゆとりを持って建てればよかったのにと思いました。あとジャグジーバスは目隠しがないに等しいのでせっかくあっても、周りの目が気になって一度も入れず仕舞い。できれば目隠しをしっかり作ってもらえば、山を眺めながらのジャグジータイムを過ごせたでしょう!
    日本のテントでは、どうしてケニアの高級テントロッジのような設備が作れないのでしょうか?ケニアの高級テントロッジなら、テントながら室内に優雅なバスルームがあって、ベッドルームもゆとりの広さです。なんだかその差を比較してしまいました。

    驚きのディナー その1 心地よいアペリティフタイム

    アペリティフタイムのおつまみも充実

    アペリティフタイムのおつまみも充実

    午後3時にチェックインした後、少し辺りを散歩して落ち着いたら、4:30にはもうディナータイムの前哨戦、アペリティフタイムが始まります。そう、このリゾートでの食事に占める時間の割合、そしていかに食事を大切に考えているかについて下記を読めば理解できるはずです。それは本当に素晴らしく、美味しく楽しい時間で、思い出に残る多くの工夫が盛り込まれていたのです。
    アペリティフタイムはまだまだ日も高く明るい中、屋外テント屋根の下に用意され、ゲスト全員が集まって始まりました。スタッフの挨拶や説明と共に進行していきます。チェックイン時に出された信州のシードル酒とは別のスパークリングワインから始まりです。おつまみは自家製生ハム。目の前でスライスしてイチジクと一緒に出してくれます。うーん美味しい。

    摑み取りした岩魚の瞬間冷凍→揚げた一品

    摑み取りした岩魚の瞬間冷凍→揚げた一品

    次は生きている岩魚を摑み取りです。ピチピチ元気な岩魚をゴム手袋をはめて両手でつかんで隣の容器へ。そこには液体窒素が入っていて瞬間冷凍されます。それを油で揚げて、大きなわさび菜の葉っぱに載せ、プチプチの岩魚の卵ものせて巻いて頂きます。熱々で新鮮で最高の味!
    次は目の前の炭火で焼いてくれるヤングコーンです。ベーコンクリームを付けて頂きます。獲れたてなので柔らかくて甘くて、黄色いひげも一緒に食べられるほど。皆盛り上がって楽しんでいます。屋外で食べたり飲んだり、山を眺めたりするのは格別です。夕暮れ時、ピンクに染まる空を眺めながらスパークリングのお代わりをして、幸せな時間が過ぎていきます。

    驚きのディナー その2 至福のディナータイム

    イカスミのスパゲッティ、雲丹とアカイカをのせて

    イカスミのスパゲッティ、雲丹とアカイカをのせて

    5時30分。テントの下に用意されているディナーテーブルへ移動します。全11品からなるコースディナーで、アルコールのペアリングは7杯。ノンアルコールもこだわりがあるようで充実しています。沢山は飲めないので、ワインを少量ずつ7杯頂きました。長野県産ワインとシェフの料理のマリアージュが素晴らしいのです。
    鈴木伸悟シェフは6年間イタリアの3か所で修業。その後銀座の「ブルガリ・イル・リストランテ・ルカ・ファンティン」で勤務後、2018年からこの地に来て大活躍中なのです。
    アペリティフタイムの面白い趣向もよかったのですが、ディナーの構成も素晴らしく、遊び心もあって、皆を楽しませてくれました。

    植木鉢 トウモロコシのスープも一緒に出た

    植木鉢 トウモロコシのスープも一緒に出た

    アミューズはタイトル「植木鉢」。小さな植木鉢みたいな可愛い器に土のようなものが入っていて、数種の野菜が差してあります。土はオリーブとツナで作られたもので食べられます。スポイドに入ったグリーンの液体はドレッシングです。スプーンに見立てたスコップが付いていて、「スコップで宝物を掘り当ててください」とのこと。やってみると中から出てきたのは「むかご」でした。ただ食べるだけじゃないお楽しみがいっぱい。
    他にも印象に残っているのが「信濃大町 松田牛乳のモッツアレラ」という1品。濃いミルクで作られたモッツアレラはかなり大きな球状で、最初は重そうな料理に見えました。ところが食べてみると、牛乳の膜で形を作っているものの、中身はふわふわで柔らかく軽くて絶品なのです。爽やかなトマトのコンソメがかかっています。忘れられない料理となりました。
    シェフが炭火でじっくり焼いてくれたフィレ肉や冬の間にシェフが信州そばの職人の元で修業したという手打ち蕎麦まで出ました。最初から最後まで全く手抜きなく、考え尽くされた逸品ぞろい。大自然の中、屋外で食べるので、また美味しさが倍増するのでした。皆、ワインでほろ酔い加減で幸せそう。

    朝食だけでなく、チェックアウト後のランチまで出る!

    木箱のふたを開けると豪華な朝食が!

    木箱のふたを開けると豪華な朝食が!

    朝食は自分のテントのウッドデッキのパラソルの下で頂きます。朝は山の眺めが最も美しいので、最高の朝食タイムです。スタッフが木箱入りの豪華な朝食セットを届けてくれました。
    木箱を開けると、サラダ、ヨーグルト、オムレツ、ソーセージやベイクドトマト、マッシュルーム、フルーツサラダなどなど。別の器に焼きたて熱々のパンがたっぷり。そしてもっとも感心したのがポット入りの熱々のミネストローネスープでした。具だくさんでよく煮込んだ熱々のスープは最高です。
    ジュースのチョイスにはシャインマスカットが入っていたので、迷わずチョイス。そういえば夕べのディナーのデザートにも数種類の美味しいブドウのパフェが出て、シャインマスカットも入っていました。

    外で食べるのがまた美味しい

    外で食べるのがまた美味しい

    チェックアウトは午前10時。なのに、チェックアウト後のさまざまなサービスが付いているのもこのグランピングの素晴らしいところでしょう。そのひとつがランチです。朝からトレッキングで八方池に行って戻ってきたゲストに、テラスか室内でお弁当を用意してくれるのです。それも丁寧に作られた和風の気が利いたお弁当です。歩いてきた後だけに美味しくて完食です。
    送迎バスの出発は14:00です。それまでの時間をゆっくり過ごせるのはとてもすばらしいホスピタリティといえるでしょう。オールインクルーシブなので、ランチでの飲み物も何でもOK。食後に美味しいソフトクリームやコーヒーまで出してくれました。この満足感!!ここにリピーターさんが多いのも納得したのです。

    早朝のご来光 & 八方池ハイキング

    朝陽を楽しむ展望台

    朝陽を楽しむ展望台

    滞在中はいろいろなプログラムに無料参加できます。例えば早朝のご来光鑑賞があります。自由参加ですが、ほとんど皆さん早起きして参加しました。4:10~4:20頃モーニングベル。カランカラン・・・熊除けベルをテントの外で鳴らして起こしてくれます。用意ができたら車で展望テラスまで送迎。眼下には雲海が広がり、背後の山々もクリアーに見える早朝から朝にかけては最高の眺めです。日の出を待つ間、コーヒーを振舞ってくれたり、ブランケットを用意してくれたり、至れり尽くせり。
    「モルゲンロート」ドイツ語で「朝の赤」。朝陽に反射して反対側の山々が赤く染まる現象のことです。スタッフがそんなことも説明してくれて、その後5:10頃日が昇りました。心が洗われ清々しい1日の始まりです。

    八方池への道。雲がかかって来た

    八方池への道。雲がかかって来た

    ゲストの多くが参加するのが八方尾根の「八方池トレッキング」です。合計3時間ほどかかります。普段あまり歩かない私たちなのでかなり心配でしたが、暑いので無理せず行けるところまで行って下さいと言われて安心して出発。リフト乗り場の黒菱平までのバスでの送迎をしてくれ、リフト券も往復分無料で用意してくれるのです。
    ガイドなしで行けるところまで行って、所定の時間にバスまで戻ってくるのです。私たちは結局最終地点の八方池の手前15分ほどの八方ケルンまでで時間切れ。でも合計2時間半ほどと思ったよりたくさん歩いて満足なトレッキングでした。野に咲く花々は可憐で美しく、石の多い道や木の階段のような道、そして木道、急な岩の道と、結構大変な道中だっただけに、充実感も満点でした。

    データ

    美肌の湯の気持ちいい温泉は時間制で貸し切りも可能

    美肌の湯の気持ちいい温泉は時間制で貸し切りも可能

    スノーピーク・フィールドスイート白馬八方尾根(長野県)

    住所長野県北安曇郡白馬村八方尾根 北尾根高原内
    電話090-2524-4555
    営業グリーンシーズン 5月下旬から10月末頃まで
    部屋数テント7棟 住箱スイート1棟
    お風呂温泉風呂あり (貸切制もあり)
    予算2名1テント利用の場合 1人70000円~(3食付き)
    住箱スイートの場合 2名1室利用で 1人 115000円~(3食付き)
    料金に含まれるものオールインクルーシブ 3食 ドリンク類、ミニバーのドリンク、ラウンジなどのドリンク、長野駅からの往復送迎バス代、温泉風呂利用、八方池へのリフト代と送迎バス代 その他要問合せ
    住箱スイートのデッキにて

    住箱スイートのデッキにて

    まとめ

    食材にもこだわった料理をお出しします

    食材にもこだわった料理をお出しします

    グランピングのイチ押し「スノーピークフィールドスイート白馬北尾根高原」いかがでしたか?大自然の絶景と美食を満喫できる、まさに0密の山岳リゾートでグランピング。キャンプが苦手なあなたも、これなら安心ですよ。ぜひ一度体験してみては?

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