メシモ(フレンチ/小田原市/神奈川県)~東京から日帰りグルメ旅はいかが?

メシモ
新玉ねぎのポタージュ。優しい甘みが堪りません。

新玉ねぎのポタージュ。優しい甘みが堪りません。

カツオとホタルイカの前菜。

カツオとホタルイカの前菜。

相模湾に面し毎日たくさんの魚が水揚げされる小田原。この辺りはシラスで有名ですがやはりイワシもよく獲れるようで、季節によって様々な魚が市場に並びます。小田原駅からレストランへの道中、至る所で魚屋を見かけ、海辺の町特有の魚の匂いが漂っていました。東京から新幹線でわずか30分ほどでこんな漁港に来られるなんて…なんだかこの後の食事への期待も高まります。
今回私が訪れたのは小田原で最も人気の高いフレンチレストラン「メシモ」。フランス語で「海」を意味する「メール」、「空」を意味する「シエル」、「山」を意味する「モンターニュ」。それらの頭文字を合わせて「メシモ」と名付けられたそうで、小田原の食文化を結集させたような料理が食べられるといま話題になっています。
JR小田原駅から徒歩7分でレストランに到着。全10席でカフェのようなカジュアルな雰囲気です。カウンターの中がオープンキッチンになっていて、大阪の3つ星レストラン「HAJIME」出身のシェフ葛窪拓真氏が女性スタッフと2人で調理。サービス係のソムリエとシェフの山本良憲氏は気さくな方で客とのコミュニケーションも忘れません。フランスのローヌ地方でワイン作りを学んだこともあるそうで、その知識を活かして青山にある名店「NARISAWA」でも活躍していたのだとか。
ランチコースは3,500円と7,000円のコースがありましたが、せっかく東京から来たので7,000円のコースを選択しました。

真鯛のサラダ仕立て。桜エビが良いアクセント。

真鯛のサラダ仕立て。桜エビが良いアクセント。

小田原の食文化というとやはり欠かせないのが海の幸。メシモの料理もそんな小田原漁港で揚がる魚がふんだんに使用されており、まさに旬の小田原を味わうことが出来ます。
まず出てきたのは小田原のアジを使用した一品。深めの器には生のアジとシラス、そしてモズクがホワイトバルサミコで和えられ、上にはアジの骨せんべいが飾られます。新鮮な魚の旨味とホワイトバルサミコの程よい酸味、そして骨せんべいのカリカリとした香ばしさがマッチしていて、いきなり「海辺の町」というアドバンテージを見せつけられた気分です!
次いでやってきたのは新玉ねぎを使った料理が2種。どうやら小田原では新玉ねぎの栽培も行われているようで、今回はポタージュとベニエという形でテーブルに並びました。どちらも新玉ねぎの優しい甘みが感じられる、シンプルながらも間違いのない一皿。やっぱり変にこねくり回すより素材の味を感じられる料理が一番です。皿出しのテンポが良いのも心地いいものです。

オプションの相州牛のタルタル。ウニとキャビアと。

オプションの相州牛のタルタル。ウニとキャビアと。

そして中でも特に私が気に入ったのが小田原産のカツオが主役の前菜。皮面をバーナーで炙り、上に載せられたホタルイカや玉ねぎ、ナスタチウム、紫キャベツなどと一緒にいただく料理です。一つ意外だったのがここ相模湾でもホタルイカが獲れるということ。富山湾で獲れるものがあまりに有名ですが、相模湾もこのような豊富な海の幸が集まって来るようです。食材の組み合わせは勿論のこと、火入れも完璧。この町でレストランを開くだけあって、シェフは魚の扱いが上手いなと実感させられる料理でした。
しかし反対に、メインの相州牛のランプは個人的にはあまり良いとは言い難かったです。この地方で生産されているブランド牛、相州牛。1カ月に2頭しか出荷されないという希少さから「幻の牛」とも言われていますが、コースの終盤に食べるには脂っこくとても全て食べきれるような量ではありませんでした。地元食材にこだわる姿勢は素晴らしいと思いますが、もう少し軽く食べられるような肉料理だったらもっと良かったでしょう。
とは言え気になったのはその肉料理くらいで、あとはミシュラン1つ星レベルの素晴らしい料理でした。東京からわざわざ日帰りグルメ旅を楽しむのに相応しい、そんなレストランだと確信しました。 (2021年5月訪問)

レストラン名メシモ (MECIMO)
ジャンルフレンチ/フランス料理
住所神奈川県小田原市栄町2-5-22 木戸ビル 1F
TEL0465-20-3744
予算ランチ¥3,500~  ディナー¥7,000~
座席12席
個室無し
予約の可否予約可

 

ペンギン案内人5号/川崎 彩乃

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