海音真里(うみおとまり)(小豆島/香川県)~オリーブオイル尽くし!ヘルシーな極上の島宿

海音真理
波の音が聞こえる離れのお部屋

波の音が聞こえる離れのお部屋

海が目の前の内風呂は心地よい石風呂

海が目の前の内風呂は心地よい石風呂

小豆島はオリーブの島。たくさんのオリーブの木があって、オリーブオイルの生産農園の数もかなり多いと聞きます。そんな中で、とっておきともいえる13農園の44銘柄のオリーブオイルをその都度料理に合わせ厳選して利用するという宿があります。普通にサラダに使うだけではもちろんありません。お椀のお出汁にもかけるし、そうめんにも絡めます。驚くほどクセがなくてまろやかでコクがあって、オリーブオイルを足せば、不思議なほど料理の味が深く美味しくなるのです。
ワインのソムリエのように、オリーブオイルのソムリエがここにはいます。ワインセラーならぬ、品質管理のためのオリーブセラーもあります。すべてが本格的でこだわりぬかれたオリーブオイル使用のメニュー、それが「オリーブ会席」なのです。オリーブを食べて育ったオリーブ鶏やオリーブ牛のお皿も含まれています。ここ小豆島でしかなしえない、究極のオリーブ料理。創造性に溢れ、驚きに満ちたそんなお料理を出してくれる宿こそが、今回ご紹介する「海音真里」なのです。

お椀にルッカ種のオイルが注がれていい香りが立ち上る

お椀にルッカ種のオイルが注がれていい香りが立ち上る

島の南東部、田浦半島の中央部をギュッとリボンで結んだみたいに細くなっている地点、堀越という人口100人足らずの村。海を目の前にして黒い木造りの建物はあります。2年前にオープンした新しい全6室だけの小さな宿です。
離れの「と」の音という73㎡の部屋に泊まりました。大浴場のない宿ですが、私の部屋の石風呂は海を眺めつつゆったり入れます。随分前からある系列の宿「島宿真里」は自家温泉があり、その湯とここの地下水をブレンドしたお湯なのです。インテリアもすっきりした広い一部屋タイプなのは私の好み通りです。和モダンで快適なのが理想的です。アメニティにも厳選されたオリーブオイルの製品が置かれ、オリーブオイルを使ったエステもやっているのです。まさにオリーブ尽くし!!ちなみに島宿の方は醤油尽くしで、やはり美味しい醤油を作っている小豆島ならではの発想です。それぞれのコンセプトが明確なのが素晴らしいのです。

初夏の造りと島野菜 醤油・オイル・塩もこだわりが

初夏の造りと島野菜 醤油・オイル・塩もこだわりが

ディナーは食事処の海に面したテーブルにて。隣のゲストとはついたてで仕切られています。「オリーブ会席」のメニューはひとつひとつ詳しい説明付きのカードが置かれています。料理にかけるオリーブオイルのミニボトルがその都度登場してテーブルに並べていきます。
「朝採れアスパラガスそのまんま」はなんと茹でず生のままの太いいアスパラガスが登場。ミッション種の単一オイルを合わせて、ブレンド塩、味噌、もろみのパウダーなどすべてがオリーブオイルのために作られた自家製。小豆島の自然の味に丸ごとかぶりつきます。生でも柔らかくて瑞々しい。
八寸の盛り合わせがいろいろ出た後、鱧の真薯、清汁仕立て。お椀にはルッカ種のオリーブオイルを垂らし、温かい出汁と柔らかな風味の香りが立ちのぼって、出汁に深い味わいがプラスされてびっくり。豪華な造りの後は、じゃことトマトの生そうめん、いりこ出汁つゆ。小豆島の名産品にそうめんがあり、それももっちりした生そうめんは絶品。爽やかな辛みがあるフラントイオ種のオイルを絡めていりこの出汁やみじん切りトマトが合わさって、さっぱりしたそうめんに絶妙のコクが出て、あっという間に完食。
オリーブ牛の炭火焼の後のお口直しのミルクソルベももちろんオリーブオイルを挟んであって、口の中で溶け出す芳醇な味わいに魅了されました。「でんぶく」と呼ばれる小フグの天ぷらも、贅沢にもエクストラバージンオイルを使って香ばしく揚げています。オイルを塗った地魚の寿司やバラ寿司で〆めます。すべてにかかわったオリーブオイルたちの威力に完全魅了されたのです。
さっそくお薦めのオリーブオイルをソムリエさんに相談して4本ほど選んで、お土産に買って帰りました。これからはしばらく料理に小豆島のオリーブオイルを使って、美味しくてヘルシーな日々が過ごせそうです。   (2021年6月訪問)

旅館名海音真里(うみおとまり)
住所香川県小豆郡小豆島町堀越 字東脇478
TEL 0879-82-0086
お風呂大浴場なし
予算2名1室利用の場合 1人 40200円~(オリーブ会席を含む2食付き)
露天風呂付き客室半露天風呂

 

ペンギン案内人2号/井原 三津子

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