里山十帖 (大沢山温泉、新潟県)~絶景の露天風呂とローカル・ガストロノミーがウリの古民家温泉

とびきりの大自然を前にして贅沢な露天風呂に浸かる心地よさ

お部屋にも庭を眺める小さな露天風呂があったが、、、

雑誌「自遊人」の大ファンである友人が5年ほど前にこの宿がオープンしてすぐに泊まりに行ったことがあると聞いていました。雑誌の編集長で知る人ぞ知る岩佐十良氏経営の宿だからです。廃業寸前の旅館を買い取って、おしゃれでモダンな古民家風温泉宿に生まれ変わらせたことで、当時から注目の的でした。古旅館の良さも残し、世界的デザイナーの家具や現代アートも取り入れつつ、2017年からは「ローカル・ガストロノミー」を実現しているというのです。オーガニックとかデトックスとかを打ち出す食事は、きっとハーブやスパイスが強すぎて私には合わないかも。実はそう懸念しつつ今年6月下旬、初めてこの宿を訪れたのです。

野趣あふれる盛り付けのアミューズ。どちらもシャンパンに最高のおつまみ

モダンでセンスのいい客室。目の前に広がる絶景を眺められる心地よい露天風呂は感動的です。ただしエコロジーを重要視している宿なので、大浴場にタオルがなく、必要最小限のトイレタリーがあるのみ。他の旅館と競争する気はないという宿独自のポリシーを感じました。実は部屋の専用露天風呂のお湯が朝には出なくて、頼んでもついには入れなかったこともありました。さすがにそれは不便でした。
でもここの料理を食べた後は、少々の不便は大目に見よう!と私は心から思ったのでした。それほどここの料理が素晴らしかったのです。

朝食もひとつひとつ丁寧に作られていることが伝わってくる美味しさ。

早苗饗SANABURIの注目される女性シェフ桑木野恵子氏はかつてヨガインストラクターやアーユルベーダをしていたユニークな経歴の持ち主です。有機無農薬野菜や山菜を用いてヘルシーで見た目にも美しい、もちろん味も素晴らしい最高レベルの料理を生み出していました。地域の食材を使ったオーガニックでデトックスのローカル・ガストロノミーの定義に基づいていながら、クセもなく味わい深く、どの料理も感謝する気持ちで完食できたのです。とりわけ南魚沼という土地柄、「お米がメインディッシュ」と明言しているだけあって、私たち専用に出された釜炊きのコシヒカリはあまりの美味しさに言葉を失ったほどでした。
(2020年6月訪問)

旅館名里山十帖
住所新潟県南魚沼市大沢1209-6
TEL025-783-6777
お風呂大浴場、露天風呂
予算2名利用で1名21000円より(朝食付き) 夕食は9800円から
露天風呂付客室あり

 

ペンギン案内人2号/井原 三津子

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