日本料理 たかむら (日本料理/秋田市/秋田県)~食べログ・ゴールド3年連続受賞の名店

日本料理たかむら
ホタルイカ、バイ貝、大黒しめじなどの前菜

ホタルイカ、バイ貝、大黒しめじなどの前菜

新玉ねぎのすり流しの創作性に感動!

新玉ねぎのすり流しの創作性に感動!

イノベーティブやフュージョンといったジャンルを超えた料理の店が増えてきている昨今。フレンチといっても和食や中華と融合した料理の店に出会うこともよくあります。でも日本料理の店でそうしたジャンルの融合をする店はほとんど見たことがありません。ところが日本料理の名店にして格式ばったところが一切なく、ジャンルを超えた料理が楽しめるお店があったのです。フレンチの要素や中華の要素が混ざり合っているものの、日本料理の基本はもちろん確かなレベルに則った上でのアレンジなので、何もかもが驚くべき創作性に溢れた料理。そして文句なしに全部美味しいのです!
いきなりべた褒めになりましたが、その店こそ秋田市の「日本料理たかむら」さんです。食通が誰しも通い詰めるほどの人気店で、食べログは4.48(2021年5月現在)という高得点で、3年連続ゴールドアワード受賞。あいにく秋田県にミシュランは来ていないし、ゴ・エ・ミヨも東北は未掲載です。農林水産省の「料理マスターズ」には秋田県で初めて大将がブロンズ賞に選ばれています。

本格中華屋さんも顔負けの担々麺が出た!

本格中華屋さんも顔負けの担々麺が出た!

大将の高村宏樹氏は、秋田県出身で東京のお店で研鑽を積んだ後、1999年にこのお店をオープン。今では秋田県でナンバー1の人気店だけあって、予約はそう簡単には取れません。私も一回電話したけれど会員制といって断られました。会員の紹介が必要とのことで諦めていました。それが他のお店に行った際にたまたま紹介してもらって予約を取ることができたのです。
その夜はカウンター6席が常連さんで満席。私たちは中庭の横にひとつある個室に通されました。サービスは女将さんとあと二人ほどいる仲居さん、男性でサービス係もしている方が2名と、スタッフも多めでサービスも行き届き皆さん感じが良い対応です。ディナーのコースは11皿10000円という名店とは思えぬ良心的な価格設定です。

記念撮影用にトロフィーを3つ持ってきてくれた大将

記念撮影用にトロフィーを3つ持ってきてくれた大将

料理のジャンルを超えたバラエティに富んだ品々は面白くて、味が画一的にならず飽きさせない内容です。前半は和の要素で攻めます。八寸のような前菜の盛り合わせの後、不思議な食感でめちゃくちゃ美味しい蕪のお餅にカラスミをかけた1品。粘るまで摺り下ろしたワラビと生姜味噌を混ぜてご飯にかけた秋田のソウルフードなどに舌鼓。ハマグリやタケノコなどの入ったいいお出汁のお椀がでて、新鮮なお造りまではまさに懐石料理です。
ところがその次から驚きが始まりました。ちょうど変化が欲しい絶妙なタイミングだったのです。
お椀のすり流しの1品は新玉ねぎとパン、チーズ、チキンのオニオングラタンスープ風で、まろやかに作り上げたものはほとんどフレンチのようですが、基本となる出汁は和風なので、濃厚にならずほっとするような美味しさに目を瞠りました。錦牛のお浸しにはよだれ鶏のタレがかかっていて、ピリ辛の中華風で美味しい。天ぷらで和を挟んで最後にはなんと担々麺の登場です。アカモクという海藻を練り込んだたかむらさんオリジナルの麺です。これまた絶品の〆料理なのでした。大将は何料理でも作れるオールマイティーの技を持つ方のようです。
どうして日本料理以外のジャンルを取り交ぜるのか?と女将に質問したところ、常連さんが「こんなの作ってほしい」とリクエストされたものをどんどん作ってメニューに取り入れるようになったとか。常連さんを大切にされている大将の心意気がわかりました。初めてお邪魔した私たちにも大将は気さくにしゃべりに来てくれました。一緒に写真を撮りたいと頼むと、なんと重いのに食べログのゴールドトロフィーを3本個室まで運んできてくれたのです。こういう優しい対応、大好きです。すっかりファンになりました。秋田へ行くなら是非また立ち寄りたいお店ができました。 (2021年4月訪問)

レストラン名日本料理たかむら
ジャンル日本料理 
住所秋田県秋田市大町1-7-31
TEL018-866-8288
予算夜のみの営業 8000円、10000円、13000円の3コース
座席カウンター6席と個室4名くらい
個室あり
予約の可否完全予約制(会員の紹介が必要)

 

ペンギン案内人2号/井原 三津子

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