料理屋 植むら(日本料理/神戸市/兵庫県)~美味しくて楽しい!最高の日本料理店

植むら
中トロのタタキ。この食べ方は天才的

中トロのタタキ。この食べ方は天才的

元気に跳ねる稚鮎

元気に跳ねる稚鮎

今回私が訪れたのは神戸市内の異人館エリアの近く、細長いビルの4階に店を構える「料理屋 植むら」です。ミシュラン2ツ星に輝き、ゴ・エ・ミヨは17.0点(兵庫県1位)、食べログでも4.26点(2021年5月現在)という高評価を得ているこのお店。神戸最高の日本料理ということなので京都の名店レベルかと思っていましたが、実際はそれ以上のレベル!久々に大当たりの日本料理になりました。
「植むら」の指揮を執るのは店主の植村良輔氏。若き天才とも称すべき彼は、「浅田屋」や「西村屋」などの名店で修行を重ね、2007年弱冠30歳という若さで自身のお店をオープンさせた実力者なのです。
「お客様に楽しんで、満足していただけるお料理を提供すること」
これが植村氏の掲げる信条です。そのため席は客と接することが出来るカウンター席11席のみ。食材へのこだわりも強く、「お客様の口に入るもの」として細心の注意を払いながら上質な素材を探しているのだと言います。そしてその言葉通り「植むら」の料理はどこまでも洗練され、思わずうきうきとしてしまうような料理です。何より素晴らしいのが、これだけの人気店でありながら大将自身が全く飾らないところ。料理の説明の際も「塩とワサビ、それから僕の溢れんばかりの愛情で味付けしました♡」といった具合で、笑いの絶えない楽しい空間が魅力です。

全員分の稚鮎が同じ姿でずらり!整列してるみたいです

全員分の稚鮎が同じ姿でずらり!整列してるみたいです

11席という席数からいつも予約が取りにくいお店なのですが、今回はコロナ禍ということで幸運にも予約を取ることが出来ました。その日私たち以外はみんな常連のお客さんだったのですが、大将は分け隔てない接客応対をしてくれて、非常に気持ちのいい食事をすることが出来ました。
「植むら」の料理はどれも最高でしたが、特に素晴らしかったのがマグロのお料理。勝浦の本マグロは中トロをタタキにしていただきます。藁で炙ったマグロは口に入れた瞬間ふわっとその香りが広がり、更に付け合わせの大根の鬼おろしが旨味を引き立てます。細胞一つ一つに染み渡るようなその味に感動!刺身としてそのまま食べられるものに敢えてひと手間加えて、誰もが唸るような皿に仕上げる…これも大将の目指すお客様ファーストの一つなのかもしれません。
他にも、サクラマスの塩焼きは炭火で皮ごと香ばしく焼き上げます。非常にシンプルな料理ですが、火入れが完璧だからか明らかに他で食べるのより身がふっくらしていて美味しい。炭火焼きの美味さをダイレクトに伝えてくれるそんな一品でした。

食後のデザートは土鍋プリン

食後のデザートは土鍋プリン

またユニークなのがお口直しのトマト。淡路島の奥田農園で採れたというトマトに海水から作った塩を振りかけただけのものなのですが、その甘みと程よい酸味が最高。古き良きトマトといった感じで、すごく懐かしさを感じる味なのです。こちらの品はあくまで箸休めなのですが1人前でトマト丸々一個という豪快ぶり。ですがその美味しさにあっという間に完食してしまいました。
次いで出てきたのは口をぱかーっと開けて自立している稚鮎たち。食事の前に水槽に入って泳いでいる姿を見せてもらいましたが、まさか全員?同じ格好で唐揚げになって出てくるとは!器になみなみと注がれた南蛮酢と共にいただくのですが、これがまた絶妙な味わい。酸味が強すぎず優しい甘みのする南蛮酢は、稚鮎の旨味を引き立てるのにピッタリです。
突き出しから最後のデザートに至るまで、一つとしてかすんだ料理が無かった「植むら」での食事。素材の味を活かした品々はどれもが納得の美味しさで、これこそが高評価を得るに相応しいお店なのだと実感しました。美味しくて楽しい。この二つを完璧に満たせるお店は日本中探してもそう多くはありません。最高の時間を約束してくれる「料理屋 植むら」はグルメ好きには堪らないオススメの日本料理屋なのです。(2021年4月訪問)

レストラン名料理屋 植むら (りょうりや うえむら)
ジャンル日本料理/懐石料理
住所兵庫県神戸市中央区中山手通1-24-14 ペンシルビル 4F
TEL078-221-0631
予算¥30,000~
座席11席(カウンターのみ)
個室無し
予約の可否完全予約制

 

ペンギン案内人5号/川崎 彩乃

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