ジュエーメ(イタリアン/大仙市/秋田県)~秋田の田舎町に食べログ4点台のイタリアン!?

ジュエーメ
お花がたくさん飾られた可愛らしい店内

お花がたくさん飾られた可愛らしい店内

豚肉と山菜のタリアテッレ!これが絶品!

豚肉と山菜のタリアテッレ!これが絶品!

花火で有名な秋田県大曲。地元のタクシー運転手さんに言わせると「花火以外何も無い町」らしく、確かにざっと見渡した様子では背の低い建物と近くを流れる川、そして山があるのみのようです。しかしそんな大曲がある大仙市に、いま食べログで4.19点(2021年5月現在)という高評価を獲得している人気イタリアンがあることをご存知でしょうか。
今や予約困難店の1つである「ジュエーメ」。幸いこの日はコロナの影響で客は私たちのみだったので、意図せず贅沢な貸切ランチとなったのでした。
町はずれにぽつんとある一軒家レストランですが、中はまるでトスカーナのレストランのようにオシャレな内装。店のいたるところに飾られた花が可愛らしく、なんだかそれだけでくつろげてしまうような雰囲気です。
シェフの佐々木省吾氏は元々東京・祖師ヶ谷大蔵にあるイタリアンレストラン「フィオッキ」で3年ほど腕を振るっていた料理人。何故わざわざ他に娯楽のない秋田の田舎町に自身のお店をオープンさせたのかと言うと、ここが彼の地元なのだそう。そんな佐々木シェフの料理は奇をてらわない比較的シンプルな料理です。地元で獲れた新鮮な食材を、いかに素材の良さを生かし調理できるかという点にこだわります。

苺と黒ゴマのセミフレッド。程よい甘さが美味。

苺と黒ゴマのセミフレッド。程よい甘さが美味。

私がこの店を訪れたのは4月も終わりを迎える頃。東京ではとっくに葉桜も過ぎた時分でしたが、秋田ではその日がちょうど桜の見頃でした。この時期になると裏山で山菜が豊富に採れるらしく、コース料理にもあちこちに山菜の姿が。前菜、パスタ、メイン、デザートの4品構成でお値段はなんと3,000円。そのどれにも“秋田”が詰まっていて、まるで「春の秋田」をいただいているような気分に浸れました。
特に素晴らしかったのがパスタ。手打ちのタリアテッレは豚肉、そして卵をたっぷりと使用したソースと絡めていただきます。そしてこのパスタのアクセントになっているのが、やはり山の素材。特に行者にんにくの香りが濃厚なパスタソースとの相性が良く、いくらでも食べられそうな病みつきになる味でした。またホンナと呼ばれる空心菜に似た野菜、サシビロ(ネギの仲間)、カタクリなど中には初めて名前を聞くような山菜もありましたが、それらを巧みに使いこなし、完成度の高いイタリアンへと仕上げています。
また前菜の盛り合わせもとても3,000円のランチコースとは思えないほど豪華。コゴミやコシアブラ、タラの芽などの山菜はもちろん、新玉ねぎの冷製スープ、鴨の絶品リゾット、秋田産の甘エビのカルパッチョなど、一つ一つ丁寧に作られているのが分かります。
そしてこのお店で1つユニークだなと感じたのが、パンの食べ方。普通バターやオリーブオイルを別で用意して好きなだけつけて食べるのが一般的ですが、ここではそういったものは一切無し。お皿に残ったオイルやソースが美味しいからそれをつけて是非食べてください!というスタイルなのです。「ソースを余さずつけて」なんて味に自信がある証拠。事実、モチモチとしたパンはソースとの相性が抜群です。

シェフとマダム(?)と記念に1枚!

シェフとマダム(?)と記念に1枚!

「地方でレストランをやる意味は、新鮮な野菜が手に入ることにある」と語る佐々木氏。ここ「ジュエーメ」で使われている野菜の中には、ほんの1時間前まで畑で植えられていたものもあるのだとか。そんなまさに「採れたて」の野菜たちが最高の状態でテーブルに並ぶ…東京ではまず味わえない贅沢です。
その料理を味わってしまったら最後、「大曲と言えば花火とジュエーメ」となること間違いなし。楽しく感じのいいスタッフさんが出迎えてくれる「ジュエーメ」へ、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。(2021年4月訪問)

レストラン名ジュエーメ (giueme)
ジャンルイタリアン
住所秋田県大仙市戸蒔字谷地添100-1
TEL050-5571-7618
予算ランチ¥1,980~ ディナー¥4,950~
座席20席
個室無し
予約の可否完全予約制

 

ペンギン案内人5号/川崎 彩乃

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