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    コンヴィヴィオ(イタリアン/北参道/東京)~次世代でも生き残れるレストラン

    コンヴィヴィオ
    カラフルでポップな前菜は手前3品、奥2品の合計5品も。

    カラフルでポップな前菜は手前3品、奥2品の合計5品も。

    落ち着いた雰囲気の店内

    落ち着いた雰囲気の店内

    「コンヴィヴィオって、どうやった?」数年前に友人の誕生日に訪問したパートナーに聞いてみると、彼女は「結構良かったよ」「おいしかったし、なんか楽しかったし・・」「それにシェフが京都出身で、8月やったからカプチーノに大文字焼きがデザインしてあったし・・」
    故郷京都を出て30年近く、我らの琴線に触れるワードは「京都出身」という一言。おまけに大文字の麓で生まれ育った彼女だけに一押しのレストランらしい。
    そういうわけで友人との食事会はコンヴィヴィオに行くことに決めました。
    コロナ禍から約1年。レストランを支援するつもりで東京中のイタリアンを訪問。この1年間で行きたいところはほぼ行ったけれど、残っている店の1つがこの店でした。

    ホタテのバーガーには驚きました。

    ホタテのバーガーには驚きました。

    2021年4月、新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置区域のため、東京都の要請により営業時間を午後8時までに短縮していた時期に訪問しました。東京メトロ副都心線北参道駅から徒歩5分ほど、落ち着いた雰囲気の町中にあるのがこの店です。まるでイタリア人の友達の家に招かれたような小ぢんまりしたアットホームな雰囲気です。座席数は20席あるそうですが、コロナのため席数を制限し、この日は3組だけの利用でした。
    午後6時に来店をし、CONVIVIOディナー11,000円コースを選択しました。まず驚いたのは「小さな前菜たち」。植木鉢、木の箱など5種類の器に、カラフルでポップな前菜が並びます。ビジュアル的にもハートを掴まれますが、笑ってしまうほどのボリューム。これって、本当に前菜?と思ってしまうほど。新玉葱のスープ、ほうれん草のチップ、りんごキャラメリゼなどなど・・・ 多すぎてメモが間に合いません。しかし、シェフの真骨頂はこの前菜だけではありません。次の皿が「低温調理した玄海サーモンの一皿」上品であっさりした味わいがあります。

    本日の魚料理はノドグロと百合根

    本日の魚料理はノドグロと百合根

    3皿目は「ホタテ貝柱のフライを挟んだコンヴィバーガー」です。うん?何でホタテバーガーなのですか? 予期せぬ展開にびっくりです。そのアイディアも味もボーノ!!4皿目は「自家製パスタ カーチョエペペ」シェフである辻大輔氏のスペシャリテですが、シェフの変化球に惑わされて、写真を撮るのを忘れるという大失態を!! もちろん羊のチーズと太めのフェットチーネはシンプルで本当においしい味でした。そのあとも魚料理、肉料理、パスタ、デザートと続きますが、あまりここで紹介しすぎるのと、訪問した時の感動が薄れるのでこの辺にしておきます。ただ、どれも満足の行く料理だったことは強調したいと思います。また途中、辻シェフの挨拶もありました。京都の高校を卒業以来、イタリア各地で修行、東京の名店「ビオディナミコ」でシェフ就任など、京都での生活からは離れて久しいらしい。
    食後のお飲み物は残念ながら佐賀うれしの茶で、大文字焼きのカプチーノは楽しめませんでしたが、京都出身とかは関係なく、おすすめしたい店となりました。
    コロナ禍の中のレストラン、大変だとは思いますが、レストランの存在価値はafterコロナの時代もますます高まるでしょう。ただし、非日常の空間をいかに提供できるかが、そのレストランが今後も生き残れるかの鍵です。レストランで重要なことはもちろん美味しいかどうかに尽きますが、それだけでは不十分です。驚きがあり、発見があり、ワクワク感がある、いわば食のエンターテイメント的な要素も大切だと思います。それにはもちろんシェフやサービス陣との楽しい会話も含まれます。
    未来のレストランとしても生き残れるレストラン。コンヴィヴィオはそんな店だと感じました。
    (2021年4月訪問)

    レストラン名コンヴィヴィオ
    ジャンルイタリアン(イタリア料理)
    住所東京都渋谷区千駄ヶ谷3-17-12 カミムラビル1F
    TEL03-6434-7907
    予算ランチ4400円より、ディナー11000円より
    座席20席
    個室有り
    予約の可否

     

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