藤の花ホテル(霧島温泉/鹿児島県)~1日3組限定・アートな邸宅オーベルジュ

藤の花 霧島温泉
メゾネットの部屋を庭側から眺める

メゾネットの部屋を庭側から眺める

クルス氏デザインの椅子など、部屋のインテリアも秀逸

クルス氏デザインの椅子など、部屋のインテリアも秀逸

斬新なインテリア、心地よい温泉、行き届いたサービス、そして美食。この3拍子を越えて4拍子が揃った宿を私はとうとう見つけました。なかなかすべてが叶うホテルや宿はなく、ありそうで何か欠けていることが多かったのです。ところがここ鹿児島県の霧島温泉に2019年オープンした新しいオーベルジュ「藤の花ホテル」はまさにパーフェクトだったのです。
名古屋でフラワーギャラリーを経営するオーナーの藤田禮子氏が造り上げ、次男の周士ご夫妻が手伝っている、3室だけのスモールラグジュアリーホテルです。
上質なインテリアの中でもとりわけ目を引くのが斬新なオブジェのような調度品の数々。それはホテルに1歩足を踏み入れた瞬間から、異国のミステリアスな世界にやって来たようなワクワク感に浸れるのです。
アガベという蘭の一種をモチーフに作られたという見たこともないユニークなシャンデリア。楓の葉を散りばめたデザインのブルーが魅惑的で美しい大きな扉。ローテーブルと壁飾りに羅列するアルファベットの不思議な文字。これらの多くはメキシコ人デザイナー・クルス氏によるもので、オーナーはメキシコに30年ほど住んでいたそうです。センスの良さが半端ない空間です。出来上がった楓の扉が3枚しかなかったため、客室は3室に決定したというエピソードも。なるほど・・・・

室内の専用露天風呂のお湯も最高

室内の専用露天風呂のお湯も最高

メゾネットスタイルの部屋は80平米で、2階がベッドルームとリビングのスペースです。ゆったり座り心地抜群のソファもスタイリッシュなミニテーブルも、スタンドや鉢植えの器も何もかも欲しくなるほど素敵です。中でも忘れられないのが飾られていた豪華なバンダという花です。紫の翡翠蘭で、その美しすぎる色彩に魅了されてしまいました。さすがはフラワーアーティストのホテルです。
室内の1階には洗面所と内風呂、露天風呂と花の咲くガーデンがあります。霧島温泉の源泉かけ流しのいいお湯がこんこんと湧いています。内風呂も半露天風呂のようで洗い場も広くてゆったり。少し白濁したお湯は湯の花が浮いていて硫黄はそれほど強くないお湯でした。温度調整を自分でしないといけないのだけが、難といえば難でした。

光が差し込んで明るい「モリーノ」で極上の朝食タイム

光が差し込んで明るい「モリーノ」で極上の朝食タイム

ホテルのレストラン「モリーノ」はイタリアンです。名古屋で26年もレストランをやっていたシェフご夫妻が、このホテルオープンに合わせて名古屋のお店をクローズしてこちらに来られたそうです。たくさんのファンがいただろうに、勇気のある決断です。料理の味は予想もしていなかったほど素晴らしく、メニュー構成、素材、味付け、量すべてが理想的で、9コースディナーを私が完食できたのも私的にすごく嬉しかったのです。美味しい料理は食欲も増進するのです。味わい深い焼き立てパンとスイーツ担当は奥様で、まさに2人3脚。ディナーの詳細は別のレストランコラムにて詳細をお伝えします。
朝食もモリーノのシェフが作ってくれました。どれもが丁寧に作られた一流シェフの朝食。とりわけ気に入ったのが、発酵バターをたっぷり塗った自家製トーストで、ふわふわもっちりで、イタリアの蜂蜜を付けて頂きました。パン好きには堪らない1品です。よくあるホテルの高級食パンというレベルを凌駕していました。
もちろんフレッシュなリンゴと人参のジュースから、菊芋の優しい味のポタージュ、ヘルシーで美味しい野菜がふんだんに入ったサラダ、日本一安心安全で上質な卵の料理、本格的なソーセージやハッシュブラウンポテト、フルーツたっぷりのヨーグルトなどなど。大満足の朝食タイムはディナーに引き続き幸せなひとときでした。
オーナーの次男ご夫婦は滞在中いろいろ気を遣ってくださり、ロビーでたくさん記念写真を撮ってくれたり、親切で温かいサービスが嬉しいものでした。
ここに泊まって以来、私のお気に入りホテル&旅館のベスト3には「藤の花ホテル」を必ず入れるようになったのです。   (2021年3月訪問)

旅館名藤の花ホテル
住所鹿児島県霧島市牧園町高千穂3864-425
TEL0995-64-4455
お風呂大浴場なし、部屋に内風呂と露天風呂付き
予算2名1室の場合 1人74800円~(2食付き)
露天風呂付客室全室露天風呂付き

 

ペンギン案内人2号/井原 三津子

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