ふなや(道後温泉/愛媛県)~夏目漱石、正岡子規も滞在した老舗旅館

昭和25年、昭和天皇が泊まられた部屋が今は展示室に

昭和25年、昭和天皇が泊まられた部屋が今は展示室に

俳句ラウンジスイートと呼ばれる部屋のベッドルーム

俳句ラウンジスイートと呼ばれる部屋のベッドルーム

江戸寛永の時代、今から390年も前に建てられた道後温泉の老舗温泉旅館「ふなや」。古いだけあって、この旅館には光り輝くような歴史があります。正岡子規が泊まり、夏目漱石はここに泊まって「はじめての鮒屋泊まりをしぐれけり」という俳句を書いたとか、高浜虚子は漱石と一緒に当時珍しかった西洋料理をここで食べたとか。昭和25年には昭和天皇が滞在され、その部屋が今では展示室となって保存されています。
広い庭園があって、それを横切る渓流まであるような素晴らしい自然もあります。部屋数が54室と大きい旅館なので、昔ながらの食事処や宴会場、カラオケルームなんかもあります。一休の四国旅館・口コミランキング3位とか食べログの愛媛県グルメランキング6位とか、高い評価を受けています。
今回私は松山市内のお寿司屋さんに行くために片泊まり(朝食のみ)でお邪魔しました。

部屋数の多い大きな老舗旅館

部屋数の多い大きな老舗旅館

泊まった部屋は老舗旅館のイメージとはかけ離れたモダンなものでした。南館7階にある「俳句ラウンジスイート」という名が付いた広い部屋は板張りですっきりしたインテリアの洋室です。
大浴場は同じく南館の3階と2階に2つあって、男女時間制で入れ替えです。夕方に入った「御影湯」は室内風呂で、翌朝入った「檜湯」が石の露天風呂付きでした。こちらは両方とも道後温泉の湯。
部屋に付いていたお風呂はいささか表記とは異なりました。「道後温泉引き湯の部屋温泉をお楽しみください」という説明書きでしたが、24時間ではなく時間制限があって、しかも40℃とぬる目なため、水道を沸かした湯を入れ直さないと入れません。かけ流しでないのもまず不便で温泉情緒に欠けるのです。温泉が不足しているのかも。スタッフの人に電話で聞いてみると、その弁明が不可思議なものでした。「子供さんにも入ってもらいやすいようにぬるめに設定してるんですよ」だとか。訳が分かりません。私たち大人なんですけど、やや熱めの湯が好きなんですけど。

古い和室の寒い部屋で供された冷めていた朝食

古い和室の寒い部屋で供された冷めていた朝食

翌朝、朝食会場へと向かいました。個室だそうで、三蜜でないのがいいなと思いました。ところが通されたのは本館5階の古い和室でした。しばらく使っていないような、昔ながらの部屋で、朝からエアコンが効かないためか寒い!!そんな中最初から用意されていたお食事は手作り豆腐も出汁巻き卵も焼き魚も、すべて冷めていました。運ばれてきたおひつのご飯も残念ながら冷めていて固め。ご飯だけでも炊き立てホカホカだったらまだしも。食欲がなくなってほとんど残してしまいました。ここでの食事はしなかったことになるので、はっきりした評価はできませんが、夕食も想像できる気がしました。
老舗の宿で、昔からのやり方を通しているのかもしれません。今ではできるだけお客さんに喜んでもらおうと出来立ての熱々を出そうと努力して食事も頑張っている宿が多くあります。「ふなや」さんも一層の努力を惜しまず、老舗の実力を見せてほしいと思いました。
(2021年1月訪問)

旅館名ふなや
住所愛媛県松山市道後湯之町1-33
TEL089-947-0278
お風呂大浴場、露天風呂
予算2人部屋利用の場合 1人13000円~(朝食付き)
露天風呂付客室なし

 

ペンギン案内人2号/井原 三津子

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