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ドミニカ共和国とは?どこにある国?ツアーや行き方もご紹介

市場のおっちゃん。カメラを向けるとポーズを撮ってくれる人が多い

日本では野球のイメージが強いドミニカ共和国ですが、実は首都サントドミンゴは歴史上とても重要な国。
大航海時代、スペインの援助を受けてインドを目指したコロンブス。1492年にカリブ海の島に上陸し、そこをインドと勘違いしたという話は有名ですよね。今回ご紹介するドミニカ共和国は、コロンブスが最初の航海で訪れた島のひとつであり、また彼の遺体が眠る土地でもあります。
そんな大航海時代の歴史に触れるため、2019年にドミニカ共和国へ訪れた私。是非野球だけじゃないドミニカ共和国の魅力を知っていただけたら幸いです。

ドミニカ共和国ってどんな国?

コロンブスが新大陸を発見し500年の記念で建てられたコロンブス記念灯台

あまり知られていませんが、実は世界にはドミニカという国が2つ存在します。恐らく大概の人が思い浮かべるのは今回ご紹介する「ドミニカ共和国」のほうでしょう。ドミニカ共和国とドミニカ国。同じカリブ海にある国で、コロンブスに発見されたという共通の歴史を持つ2国ですが、実は全くの別国家。あまりに意味深な国名ですがこれといった深い繋がりも無く、アフリカのコンゴのように「対立した末の分断」ということも無いそう。うーん、ややこしい!

清潔感のある地下鉄まであります!

ドミニカ共和国はカリブ海では比較的大きいイスパニョーラ島の東側を占める国。奄美大島ほどの小さなドミニカ国とは対照的に、こちらは九州と高知県を合わせたくらいの面積で、カリブ諸国の中ではかなり大きい国でもあります。
カリブの美しい海は勿論のこと、標高3,000mを超える山脈や平原、湖など様々な自然を有するドミニカ共和国は見どころ満載。また首都サントドミンゴは人口300万人近い大都会で、全く異なった魅力を併せ持つユニークな国なのです。

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ドミニカ共和国への行き方

アメリカ系の航空会社は3時間前にチェックインをしておくと安心です!

地球のほぼ反対側にあるドミニカ共和国。日本からの直行便はないので、アメリカやメキシコ経由のフライトで飛ぶのが一般的です。
特にアメリカの東海岸にあるマイアミは、中米やカリブ諸国とアメリカを繋ぐ重要な拠点。たくさんのフライトが飛んでおり、アメリカ経由の場合マイアミ空港を利用するのがもっとも便利な方法です。
大抵の中米やカリブ諸国へのフライトは便利な接続便も無く、マイアミで1泊するのがスタンダード。ですがドミニカ共和国は接続便の時間も良く、その日のうちに現地に着くことが可能。午前中に日本を出て現地時間の夜に到着するので、長旅の疲れをホテルで癒して次の日から観光へ繰り出せるのです。

パナマとのコンビネーションツアーなら是非ともパナマ運河を見ておきたい

また、カリブの国々は横の繋がりが薄くフライトが飛んでいないことが多々ありますが、ドミニカ共和国は他のカリブ諸国へのフライトも豊富。プエルトリコやポルトープランス、ハバナ、キングストン、そして中米のパナマシティとも空路の移動手段があるので、周辺国とのコンビネーションツアーも組みやすいのです。

ドミニカ共和国のツアー

コロンブス広場の葉巻屋さん

まだまだ日本からの観光客は多くないドミニカ共和国。しかし歴史的背景やその自然の豊かさから、近年欧米をはじめ各国から注目されている国でもあります。
ドミニカ共和国は他のカリブ諸国と比べ面積が大きい分魅力も多く、単体で巡っても十分楽しめる国。とりわけ首都であり世界遺産のサントドミンゴはドミニカ共和国の魅力を凝縮したような街なので、少なくとも丸1日時間をとってまわりたい場所です。
また単体でも面白い国ではありますが、せっかく周辺の国々とのアクセスが良い国なので、ハイチやプエルトリコなどのカリブ諸国の国と合わせて巡ってみるのもオススメです。

青い色が美しい三つ目洞窟。

しかし現状ドミニカ共和国のツアーを取り扱っている旅行社はさほど多くありません。実際に現地に訪れたことのあるスタッフがいる旅行社となれば尚更です。しかし中には経験豊富で本物の知識を持つ旅行社もあるので、詳しく話を聞きたい方はそういった旅行社を頼るのが良いでしょう。

隣国ハイチとどう違う?

ハイチの市場の様子。ハイチは首都ポルトープランスが最もカオス!

同じ島に位置し、国境を接する国ハイチ。「隣国だしそんなに変わらないでしょ」と思ったら大間違い!実はお隣さんでありながら、言語も民族も豊かさも全く異なる2国。
西半球最貧とも称されるハイチは、元々フランスの植民地。統治時代多くのアフリカ人奴隷がやって来たこの国は、国民のほとんどがアフリカ系。雑多としてカラフルな町並みもアフリカらしく、「カリブの中のアフリカ」と紹介されることも多いです。

ドミニカ共和国最大の野球場エスタディオ・キスケージャ

一方ドミニカ共和国はと言うと、コロンブスによるイスパニョーラ島発見以降スペインが統治。アフリカ系も国民の11%ほどで、国民の7割が混血、2割がヨーロッパ系と続きます。数々の野球の名プレイヤーたちが輩出されているのもこちらの国で、人口も大して変わらないのにドミニカ共和国のGDPはハイチの約7倍。同じ島にありながらまるで光と影のような関係性なのです。

治安は要注意だけどみんなフレンドリー!!

笑顔が素敵な女の子たち。こういう写真は後で見返しても笑顔になります!

ドミニカ共和国を観光していると恐らく誰もが「お?」と注目するのが、現地の人々のフレンドリーさでしょう。特に子供たちはそれが顕著!観光地でカメラを構えていると、こちらからお願いするまでもなく「撮って撮って!」と興味津々でアピールしてきます。最初数人で始まった撮影会が気づけば大所帯に…なんてことも、この国あるあるではないでしょうか。
こうした現地の人々とのふれあいは旅の楽しみの一つ。無邪気な笑顔を見ていると、言葉なんて関係ないなと思わされます。

真っ直ぐな黒髪が珍しいようでめっちゃ触ってきます(笑)

ただ、ラテンアメリカ諸国の中では比較的治安が良いとされているドミニカ共和国ですが、それでも観光客を狙ったスリなどの犯罪は後を絶たないそう。いずれにしても貴重品は持ち歩かない、夜に街へ出歩かないなど最低限の対策をして観光を楽しみましょう。

新大陸で最も歴史のある首都サントドミンゴ

王宮博物館はかつて総督の邸宅として使われていたもの。

大航海時代、カリブ海の島々にはたくさんの植民市が設置されましたが、その先駆けとしてまず初めにつくられたのが現在のドミニカ共和国の首都、サントドミンゴであると言われています。コロンブスによって1492年に発見されたイスパニョーラ島。その後は彼の弟であるバーソロミューによって統治されますが、その高圧的なやり方に不満を抱いた原住民たちによってすぐに失脚してしまいます。

サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂。新大陸初の大聖堂は内部も荘厳。

その後スペインがこの地に入植すると、サントドミンゴはスペインの南北アメリカ大陸進出の拠点として栄えました。16世紀には新世界で最初の大聖堂や病院、大学なども建てられ、いかに当時この町がスペインにとって重要な都市であったのか窺えます。
南アメリカ大陸の各地を手に入れた後は、スペインの関心はそちらにいくようになりましたが、今でもサントドミンゴはカリブ海有数の大都市であり、植民市時代の建物が多く残る歴史的価値の高い場所となっています。特にサンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂という1540年に建てられた大聖堂は、新世界最初の大聖堂でありコロンブスの遺体が安置されていた貴重な場所。現在は国内の「コロンブス記念灯台」というところに遺体が移されましたが、サントドミンゴにはこうした歴史的魅力が多く、ドミニカ共和国唯一の世界遺産となっています。

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ガイドブックにも載っていないバイアデラスアギラスとは?

真っ白な砂浜と青い海は最高!人もいないので穏やかな時間が流れます。

なんだか早口言葉みたいに言いにくいバイアデラスアギラス。名前からは全く想像がつきませんが、実はバイアデラスアギラスとはドミニカ共和国にあるビーチの名前。国内最大規模を誇るハラグア国立公園内にあるこちらのビーチは、人の手が入っていない100%ピュアな天然ビーチ。知る人ぞ知るビーチなのでその分移動は少し大変ですが、その海の美しさにびっくり!穏やかな海はエメラルドグリーンに輝き、透明度も抜群です。

自然の姿が残るバイアデラスアギラスでは野生のイグアナも!

ドミニカ共和国には他にもプンタ・カナなどの人気のビーチがありますが、そちらはあくまでビーチリゾート。巨大なホテルが建ち並ぶプンタ・カナのビーチとは対照的に、バイアデラスアギラスはホテルも無ければレストランも有りません。その代わり、ここにあるのは原生そのものの動植物たちの姿。50種類近い渡り鳥や、ここでしか見られない固有種も10種ほど存在し、近年バードウォッチャーの注目を集めている場所でもあります。
かつてコロンブスが最も気に入った島とされているイスパニョーラ島。きっと彼がこの島を発見した瞬間も、このような自然のままの美しい光景が目の前に広がっていたに違いありません。

 

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