マヤ遺跡ベスト7  ロマンを誘う紀元前・古代文明の遺跡

グランプラザと1号神殿
神秘的でスケールの大きいパレンケ遺跡

神秘的でスケールの大きいパレンケ遺跡

紀元前から中米で栄えたマヤ文明。なんと紀元前700年くらいにはグアテマラのティカールで神殿ピラミッドが建設されていたのです。その後になって紀元後、周辺エリアのメキシコやホンジュラスなどでも古代文明が栄え、たくさんのマヤの遺跡が現在もジャングルの中で神秘的な姿を見せています。中南米というと南米アンデスのインカ文明と中米のマヤ文明が並べて語られますが、実はインカ帝国は13世紀にはじまり15世紀が最盛期でした。それに比べてマヤ文明の古さと言ったら驚きですね。そんなに古いのに、今なお見る者を魅了する迫力溢れる遺跡群。全部回るのは大変なので、今回ペンギン2号が厳選したお薦めマヤ遺跡ベスト7をご紹介します。

第1位 ティカール遺跡(グアテマラ)

ティカール遺跡Ⅰ号神殿

ティカール遺跡Ⅰ号神殿

たくさん存在するマヤ遺跡の中でも、ナンバー1の素晴らしさを誇るのが、グアテマラのティカール遺跡です。「ティカル国立公園」として世界遺産に登録されています。グアテマラ北部に位置する中米最大の規模を誇る都市遺跡で、世界遺産に指定されています。王朝ができたのは紀元後1世紀ですが、紀元前700年頃から神殿は建てられていたのです。
神殿と呼ばれるピラミッド状の遺跡が熱帯のジャングルの中に隠れるようにして点在しています。神秘的なムードも満点の遺跡巡りはまさに探検家になった気分。まずは550㎢もの遺跡の中心となる広場グラン・プラサへ。I号神殿とII号神殿が東西に向かい合って建っています。王朝の最盛期は8世紀、人口は6万人もいたそうです。約800年もの長きにわたって、この広場は歴代の王が儀式を行う神聖な場所だったとか。遺跡の階段を上って神殿の入口まで行けば、辺り一面のジャングルの中に潜むように点在する遺跡群が一望出来て、まさに絶景なのです。歴代の王はここに登って何を考えていたのでしょうか?

ティカル遺跡/Ⅳ神殿での朝日鑑賞

ティカル遺跡/Ⅳ神殿での朝日鑑賞

他にも4つの神殿があり、王族や貴族の居住地だった宮殿建築跡である中央アクロポリスや南北アクロポリスなどがあちこちに姿を見せます。他にも未発掘の遺跡が埋もれていると言います。
その素晴らしさをたっぷり味わうためには日帰りツアーでは物足りません。遺跡の入口にあるロッジに1泊するプランがおすすめです。昼間のツアーでは体験できないサンセットを鑑賞したり、早朝真っ暗闇の中、鳥や動物の鳴き声を聞きながら神殿を目指して公園内を歩きます。その神秘的な雰囲気はまるで夢の中の世界です。鬱蒼とした樹木のさらに上に聳え建つ4号神殿の上から眺めるサンライズは圧巻!!一生忘れられない思い出になるはずです。

第2位 パレンケ遺跡(メキシコ)

パレンケ遺跡十字架の神殿

パレンケ遺跡十字架の神殿

メキシコはマヤの遺跡の宝庫で、かつ世界遺産の宝庫でもあります。いくつもある古代遺跡の中で最高のものが、今回のベスト2に輝くパレンケ遺跡です。グアテマラのティカールに足を延ばさずメキシコだけでマヤの遺跡を堪能するなら、これは外せません。うっそうと茂る熱帯雨林のジャングルに埋もれるように存在する遺跡としてはベスト1のティカールに似ています。国は違っても比較的近い場所で栄えた王朝なので、似ているはずです。ピラミッド状の神殿がいくつも存在するところも同様に魅力的なのです。
800年余りの長い時間、誰にも知られず密林の中に埋もれていたパレンケの遺跡。18世紀になってやっとスペイン人宣教師が発見したのです。何ともミステリアスな存在に心惹かれます。

パレンケ遺跡 太陽の神殿

パレンケ遺跡 太陽の神殿

最大の見所の一つが「碑文の神殿」。最盛期7世紀のパカル王の地下墳墓が発見された神殿です。当時パカル王は69年間もパレンケを統治したことから、この神殿の石段は69段で出来ています。一段ずつ数えながら登ったら確かに69段でした!
最上部の神殿には王しか立ち入ることができなかったそうです。神々との交信を行ったり、民衆に神の声を伝える舞台としても使われたそうです。
「碑文の神殿」の近くの「十字の神殿」は昇る石段の高さが高くて、ヨイショヨイショと昇ります。登りきったところには柵も何もなくてちょっと怖いくらい。でも暑い季節にそこだけは爽やかな風が吹き抜けて心地よかったのです。見下ろす眺めも格別です。

第3位 カラコル遺跡(ベリーズ)

ベリーズを代表する壮大なマヤ遺跡 カラコル遺跡

ベリーズを代表する壮大なマヤ遺跡 カラコル遺跡

ベリーズを代表するマヤ文明の遺跡がこのカラコル遺跡です。ベリーズ南西部、グアテマラ国境に近いので、ティカール遺跡に匹敵する規模の神殿が建てられているのです。紀元前300年から紀元後800年頃までに反映した古代都市カラコル。最盛期には15万人もの人が暮らし、マヤ地域の中心的な式典を催していたと言います。
私が旅した時は国境周辺は治安が良くない時期があって、途中からベリーズの軍隊の車が護衛に付くという予定でしたが、行ってみると今は治安の問題がないので付けなくていいとのこと。緊張していただけに拍子抜けでした。道は悪いものの長閑な村々を越えて走るので、全く危なそうな雰囲気は感じなかったのです。自然がとても豊かな国ベリーズ。美しい海もあればジャングルもあり、バードウォッチングが楽しめる自然保護区があるサンイグナシオの町から車で3時間余り。かつて1936年に発見されるまでは誰も近付いたこともない密林に潜むように遺跡はありました。

石段を延々と登れば、絶景が待っている

石段を延々と登れば、絶景が待っている

カーナと呼ばれる高さ43メートルもあるピラミッド状の神殿は、周りを緑のジャングルに囲まれて幻想的なムード。石の階段を上まで登ることができました。上からの見晴らしはまさに絶景。点在する遺跡が、かつて最盛期にはドーム屋根が付いていて屋根には赤白黄色黒と言った色が塗られていたとか。今は本物の廃墟。ここにかつて15万人の古代の人々が暮らしていた、想像するだけで不思議な気分に浸ります。しかもガイドさんの説明は続きます。
「水が足りない時は生贄として赤ん坊や小さな子供の心臓を儀式として使ったとか、残酷な史実があるのです」

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