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トンガ王国とは?どこにある国?ツアーや行き方もご紹介

日曜日は腰蓑付けて教会へ礼拝に行く人々にたくさん出会った

古代の伝統を守り続ける熱帯の王国トンガ。南太平洋に浮かび、無人島を含め170余りの島々から成り、現在まで王制が残る唯一の南の島です。植民地になったことがなく、王制の独立国を貫いてきたことを、トンガの人々は誇りに思っています。王室を崇拝し、目上の人を尊敬し、決してどん欲にはならず助け合って暮らしているトンガの人々。そんな人たちに出会いにペンギン案内人2号は2019年末にトンガを訪れました。とっても不思議でとっても心が温まる島国トンガの魅力をご紹介いたしましょう。

トンガってどんな国?

皆さん写真を嫌がらず、いつもにこやかにポーズを取ってくれます

南太平洋に浮かぶ知られざる王国トンガ。首都ヌクアロファがあるのは、端から端まで60㎞あまりの小さなトンガタプ島。総人口も11万人と少なく、のどかな田舎っぽい島国です。自然豊かで、農業と漁業だけでやってきた自国の豊饒な土地や海に感謝して暮らす人々。信仰心が篤く、皆がキリスト教のとても敬虔な信者なのです。

トンガの少年は人懐こくて可愛らしい

王室を敬い、神に感謝しつつ、人々は他の人が困っていたら助けを差し伸べ、それは見知らぬ旅人に対しても同じように親切なのです。独自の伝統を守りつつ穏やかに平和に暮らす人々の素晴らしい国がこのトンガなのです。独特な伝統の不思議はこの後詳しくご紹介します

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トンガへの行き方

トンガの離れ小島にも行ってみたい

未知なる島国トンガ。ここへ行くルートは東京からフィジーのナンディ経由でフィジーエアウェイズが就航しています。成田からナンディは直行で所要8時間半。ここで乗り換えてヌクアロファまで所要1時間15分ほど。乗り継ぎの良し悪しは。事前に要チェックです。

トンガタプ島では王様の写真がこうして飾られている

トンガへ行く際にフィジーや、サモアなども周遊するなら、サモアへのフィジーエアウェイズのフライトもあるので、いろいろ回ることも可能です。
ただし現状ではコロナによって運休中なので、運航を開始したらこのルートがお薦め。ほかにもオーストラリアやニュージーランド経由で行きたい場合は、そうしたルートも要チェック。

トンガのツアー

タノア・インターナショナルデートラインホテルがリゾート気分も味わえる

まだまだ観光客は少なくマイナーな国であるトンガ。トンガだけを訪れる観光目的の日本人はほとんどいないでしょう。南太平洋の島々を周遊する場合など、フィジーやサモア、アメリカンサモアと組み合わせたプランを選ぶのがよいでしょう。
でも団体旅行だと、時間制限や出発日の制限があってうまく自分のプランに合わないことが多いので、個人旅行を手配してくれる旅行社を探すのが秘訣。できれば現地に詳しく、オリジナルのプランを組んでくれるところがベスト。

ホエイルスイムスター(クジラと泳ぐ)のメンバーたち

トンガはザトウ鯨が出産のために訪れることでも知られ、トンガタプ島では7月中旬~10月がシーズンとなり、その間はトンガでホエール・ウォッチングも楽しめるのでおすすめです。また美しい珊瑚礁の海が広がるババウ島には世界のヨットマンが憧れる有名なヨットハーバーや素晴らしいダイビングスポットがあります。クジラウォッチングが目的なら、予めそのような手配が必要です。

日曜日は腰蓑付けて教会へ?!

一番の盛装をして教会へ行きます。小さな男の子もちゃんと腰蓑で盛装

国民は皆敬虔なクリスチャンで、3000人ほどの村にも教会が6~7軒あるというから驚きです。日曜日の午前中は皆盛装して家族で教会へミサに向かいます。盛装というので、どんなスタイルかと思ったら・・・なんと皆さんタオヴァラと呼ばれる腰蓑を付けているではありませんか!!女性はドレスの人もいますが、女性でも腰蓑を巻いている人を発見!日本人の私たちからすればとってもユニークですが、これこそ大切なトンガの伝統文化で、最高のお洒落なのです。

ネクタイに腰蓑のバージョン

日曜日は安息日なので、騒がしい音楽も一切禁止されています。子供たちが屋外で騒ぐこともゲームに興じることも禁止です。静かに暮らすようにと決められているのです。朝教会へ行ってからランチを食べたら、ゆっくり昼寝。それが彼らの日曜の過ごし方です。だからトンガの日曜は人が少なく静かです。お店はどこも休みで公共交通機関も止まり、タクシーでさえ営業していないので動きが取れません。日曜に観光を予定している場合は、事前に旅行会社に依頼する必要があります。

親日国トンガ。中国のことはどう思ってる??

ホウマの潮吹き穴

海洋探検家のキャプテン・クックがトンガ王国を訪問した際に、トンガで受けた人々からの親切に感動し、トンガを友情の島(The Friendly Island)としてヨーロッパにも紹介しています。王国であるがゆえに今なお当時の良さを留めているのかもしれませんが、トンガは日本の皇室との親交が深く、親日的なお国柄。私たちが日本人と知ればにこやかに挨拶してくれるのも嬉しいところです。

ツナミロックにてガイドさんと。津波が来たら島の中央のヤシの木に登れと習ったそう

とりわけ道路や港や病院などの建設に援助している日本に対して、トンガの人々はとても感謝してくれているそうです。
対して中国人の話。かつてトンガで商売をする中国人に対して、商売がしやすくなるため高額でトンガの国籍のパスポートを売却した時期があったそうで、結果数千人もの中国人がトンガに住みついて手広く商売を始めたため、国が乗っ取られると争いが絶えなかったそうです。そのせいで中国人には反感を持っている人が多いようです。ガイドさんは言っていました。何を作っても日本の方が強くしっかりしていて信頼できるけれど中国製は逆。トンガでそんな話を聞くと、ちょっと鼻高なのでした。

王国らしいトンガ

現在のツポウ6世とお妃さま。こうした写真は国中のあちこちで見られる

ヌクロファタウンの外れに位置する1867年に完成した王宮は、広い芝生に白い壁と赤い屋根、まるで絵本から抜け出したように親しみやすいものです。2015年7月には国王ツポウ6世の戴冠式が行われ、各国要人が出席し、日本からは当時の皇太子・同妃両殿下が出席されました。ガイドさんは雅子妃が輝くほど美しく高貴で見惚れてしまったと感激した様子を話してくれました。

王宮を望む

信仰が篤い国民にとって同様に大切な王室。まさに神と王の住む島トンガなのです。王宮は残念ながら敷地内には入ることは出来ませんが、王様が王宮にいるときは王家の旗が掲げられているのでチェックしてみては?王宮から歩いて5分の王家の墓を含め、トンガ王国の象徴に足を運んでみるのもおすすめです。

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トンガの見所とは?

島の南部にあるファハンガルペは天然岩のアーチ

山がなく海抜10ⅿという平坦なトンガタプの島内観光。トンガのおっかさんみたいなベテランガイドは、明日日曜の6時間の予定だった観光を4時間あれば十分と言い放ち、ざっくりプランを紹介してくれました。日曜で観光も11:00スタートしかできなかったからでしょう。
日曜日に教会へ行く人々を激写してから、観光開始です。ココヤシの木は島中に生え、豊かな土壌で何を植えてもよく育つとか。タピオカのプランテーション、タロイモ、バナナ、カボチャはどれも輸出しているそうです。

ザトウクジラを見るツアーも

トンガ最大の観光名所はホウマの潮吹き穴。30㎞も続く海岸線の岩場に打ち寄せる波が、穴から吹き上げて迫力溢れる風景を見せてくれます。回りのサンゴ礁の海も透明度大。
島で一番の美しいビーチは南東部のオホレイビーチ。リゾートホテルのビーチに面したレストランでは、たまたま日曜日に当たったので、教会での礼拝の後の地元の人々が楽しむイベントと伝統的なランチビュッフェに潜り込んで満喫。家でも食べるそうですが、ここのは豪華なウム料理(蒸し焼き料理)。子豚の丸焼きやタロイモ、魚のグリルなど日曜のランチはトンガ流でお腹いっぱい。
ほかにもマーケットや王家の墓、巨石文化のハァモンガ、ツナミロック、タスマン記念塔などを巡ったのでした。結局いろいろ回ったので6時間以上かかったのでした・・・。

 

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