パプアニューギニア セピック川の集落の魅力

パリンベ村の精霊の館「ハウスタンバラン」<パリンべ>

世界の秘境を数多く訪れた人でも、ニューギニア島にはまだ足を踏み入れたことがないという方は多いはず。中でも最深部のセピック川流域には小さな村落が点在し、土着の文化が根強く残っています。精霊信仰、精霊の家、プリミティブアート(原始美術)や独自の生活様式を守る民族たち・・・。何世紀に渡り文明と隔絶してきた神秘のエリアでは、我々の想像を絶する世界を体感することができます。今回はそんな彼らの集落の様子をご紹介します。

パプアニューギニア(セピック川流域)の基本情報

パリンベ村の高床式の質素なロッジ<パリンべ>

パプアニューギニア(セピック川流域)の気候

セピック川流域は高温多湿の熱帯雨林気候で、5月~11月が冬(乾季)で比較的乾燥しており、12月~4月の夏(雨季)は高温多湿で降水量は4000mm以上あります。最高気温30度、最低気温25度。赤道に近いため日差しが強い。

パプアニューギニア(セピック川流域)への行き方

日本からニューギニア航空でポートモレスビーに入った後、セピック川へのアクセスは大きく2つの方法があります。①国内線でウェワクへ飛び、車で約4時間かけてセピック川沿いのパグイへ、モーターカヌーでジャングルの中を約1時間半走ってカジュアルなロッジに滞在②マウントハーゲンから専用機でカラワリロッジ近くの滑走路に降り、専用のアルミ製ボートでカラワリロッジとクルーズ船「セピックスピリッツ号」に滞在

パプアニューギニア(セピック川流域)のお役立ち情報

セピック川流域を観光する場合、基本的に電気も水道もない集落に滞在します。滞在する宿は高床式の簡素な家屋です。蚊帳やマットレスは用意してくれます。水道はないため、顔や手を洗ったりする場合は、雨水をためる貯水タンクの水を利用する形となります(ゲストの飲料水は内地から持ってきたミネラルウオーター)。ただしシャワーなどはないため、体を洗いたい場合はセピック川で沐浴となります。トイレはありますが、小屋の中に盛り土を作りその上に便座を載せた簡易的なものです。

パプアニューギニアの最深部セピック川流域の魅力とは・・・

儀式用の仮面<パリンべ>

世界の秘境を数多く訪れた人でも、ニューギニア島にはまだ足を踏み入れたことがないという方は多いはず。中でもセピック川流域は、最近まで「首狩」が行われていたというのですから、誰が見ても間違いなく秘境中の秘境です。

チャンブリー村のハウスタンバラン<チャンブリー村>

うっそうと繁る広大なジャングルの中を静かに蛇行する大河セピックは全長1,000kmを超え、その流域には小さな村落が点在し、土着の文化が根強く残っています。精霊信仰、精霊の家、プリミティブアート(原始美術)や独自の生活様式を守る民族たち・・・。何世紀に渡り文明と隔絶してきた神秘のエリアでは、我々の想像を絶する世界を体感することができます。

チャンブリー村のハウスタンバラン<チャンブリー村>

彼らの世界観を示す最も象徴的な存在が“精霊の家 spirit house”を意味する「ハウスタンバラン」で、男たちが成人するための独特の通過儀礼が執り行われます。ワニを先祖として崇めるセピック地方では、一定の年齢(15歳前後)に達するとハウスタンバランの2階に集められ、鋭く尖った竹で体中を傷つけられます。血まみれになりあまりの痛さに気絶し、やがてその傷が突起となって体に刻まれるころ、彼らは一人前の男(クロコダイルマン)となるのです。そんな神聖な場所の為原則女性や他部族の立ち入りを厳しく禁止していますが、一部のハウスタンバランでは観光客は入ることが認められています。多くの地域が電気も通っていなく、船だけが唯一の交通手段という厳しい自然環境であったからこそ、このような驚くべき文化が現在も奇跡的に残っています。

 

ペンギン案内人8号/渡邊 竜一

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