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《エルサレム観光ベスト7》3つの宗教の交差点を旅行して

青空に金色のドームが映える、エルサレム旧市街。

エルサレムは、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教という3つの宗教にとっての聖地です。巡礼や観光のために世界中から訪れる人が後を絶ちません。しかし、まだまだ日本人にとってはなじみが薄いかもしれませんね。
神殿、教会、モスクなど、見所がたくさんありすぎて「あ~、もうっ!結局どこに行っておくべきなの?!」と旅行プランを立てるのに苦戦したり、政治的にも宗教的にも複雑なので頭がこんがらがってしまったり・・・。難易度高めと思われがちな行き先・エルサレムですが、ここでは必見スポットを7つに絞って、分かりやすくご紹介します。

エルサレム旧市街

さぁ、歩いてみよう。エルサレム旧市街。

エルサレムの旧市街とその城壁群は、エルサレムにある世界遺産のひとつです(1981年登録、文化遺産)。
旧市街は面積0.9km2 の広さで、その周りは城壁に囲まれています。1860年代までは、この旧市街がエルサレムの全体でした。

旧市街にある床屋さんを覗いてみました!濃いめのイケメンさん揃いです。

エルサレムはいくつかの歴史的な宗教における重要な遺跡を含んでいます。ユダヤ教徒にとっての神殿の丘と嘆きの壁、キリスト教徒にとっての聖墳墓教会、ムスリムにとっての岩のドームとアル=アクサー・モスクなどです。

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嘆きの壁

嘆きの壁

神殿はユダヤ教の長い歴史の中で最も神聖な建物でした。この「嘆きの壁」は、そんな神殿の一部です。
紀元前20年、神殿はヘロデ大王によって完全改築に近い形で大拡張されたといわれます。この「嘆きの壁」は、その当時、神殿を取り巻いていた外壁の西側にあたります。そのため、ユダヤ人は「嘆きの壁」ではなく「西の壁」と呼んでいます。

嘆きの壁でお祈りをする人々。

嘆きの壁の全長は約490mに及びますが、一般には神殿の丘の西側外壁のうち地上に見えている幅約57mの部分のみを指します。この部分は広場に面しており、壁の前が礼拝の場所になっています。

聖墳墓教会

聖墳墓教会

エルサレム旧市街にある聖墳墓教会は、イエスキリストが十字架にかけられて処刑された場所に建つ教会です。ゴルゴタの丘はこの場所にあったとされ、現在はキリスト教の聖地となっています。

埋葬準備の様子を描いた絵画。

教会内部には、イエスが十字架に架けられ処刑された場所やイエスの遺体を埋葬したとされる場所などがあります。 ヴィア・ドロローサ(悲しみの道)の終着点でもあるこの教会には巡礼者や観光客など訪れる人々が絶えません。

オリーブ山

オリーブ山から旧市街を眺望。

イスラエルの都市エルサレムの東に位置する「オリーブ山」は、世界文化遺産としても知られるエルサレム旧市街のイスラム地区から約1.5キロの丘陵地帯で、古くからオリーブ畑になっていたため、この名で呼ばれています。イスラム寺院の金色ドームを中心に広がるダビデの町や神殿の丘をはじめ旧市街を一望できるスポットです。

オリーブ山から街を一望。金色のドームに青い外壁の「岩のドーム」が目立つ。

また、その麓には北西麓の万国民の教会とゲッセマネの園やマグダラのマリア教会などの見所があります。ここはサンセットの時間帯に訪れるのがいいでしょう。夕陽に照らされたエルサレムの旧市街は本当に綺麗です。また、夜景も格別です。

ヴィア・ドロローサ

イエスが十字架を背負って歩いたといわれるヴィア・ドロローサ

ヴィア・ドロローサとは、イエス・キリストが処刑を宣告され、十字架を背負ってゴルゴダ丘(聖墳墓教会)に向かって歩かれた道のこと。エルサレムの旧市街の中にあります。キリストが死刑を宣告された場所「第1ステージ」から、復活された「第14ステージ」まで指標があるので、それを一つ一つ見ながら道を追い進んで行きます。

ヴィア・ドロローサ

ヴィア・ドロローサはラテン語で悲しみの道という意味です。 現在では、毎週金曜日にフランシスコ会の修道士によって、実物大とされる大きさの十字架を担いだ行進と祈りが行なわれています。

岩のドーム

岩のドーム

イスラム教徒にとっては第三の聖地である「岩のドーム」と呼ばれるモスク。金色のドームが印象的です。ドームが建つ地はイスラム教の預言者ムハンマドが天に召された場所とされ、サウジアラビアのメッカ、メディナに次ぐ第3の聖地としてイスラム教信者から崇拝されています。世界三大宗教といわれるユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地である「神殿の丘」に建っています。

青い壁と、カラッと晴れた青空が、見事なコラボレーション。

イスラム教のモスクであることからイスラム教徒以外の立ち入りは許可されていませんが、「神殿の丘」の敷地内から間近で荘厳な建物を見ることができます。

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ヤド・ヴァシェム (ホロコースト記念館)

「諸国民の中の正義の人」の記念の植樹

ヤド・ヴァシェム。旧約聖書のイザヤの56章5の詩にある「名前と記憶」という意味があるこの施設は、日本語では主に「ホロコースト記念館」や「ホロコースト博物館」と訳されます。ナチス・ドイツによる600万のユダヤ人大虐殺(ホロコースト)の犠牲者達を慰霊するためのイスラエルの国立記念館であり、世界中から多くの観光客が訪れます。

「永遠の火」、この火は永遠に消えない。

イスラエルを観光するにあたって、ユダヤ人の迫害を含めた歴史の知識を深めることは、旅をより意義のあるものにしてくれるかもしれません。なお、ナチスの迫害からユダヤ人を守った非ユダヤ人は、ヤド・ヴァシェムより「諸国民の中の正義の人」とされ、ドイツ人のオスカー・シンドラーや、日本人では杉原千畝さんの記念樹もあります。

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