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チェコ旅行|モラヴィア地方の美しく小さな町巡り

チェコはプラハだけではない!小さな町にも魅力たっぷり。

チェコはプラハだけではない!小さな町にも魅力たっぷり。

東欧で人気のチェコ共和国は大きく分けてふたつのエリアに分かれます。プラハを中心とした西側は「ボヘミア地方」、ブルノを中心とした東側は「モラヴィア地方」と呼ばれます。あまり日本人には知られていない東側のモラヴィア地方にはかつて9~10世紀に西スラブ人の国「大モラヴィア王国」が栄え、中世の雰囲気を今なお纏う町々があります。チェコに来てプラハだけ見て終わりなんて勿体無い!絶対行きたくなるモラヴィアの町々を紹介いたします。

モラヴィアの中心の町「ブルノ」

路面電車の走るブルノの街並み

路面電車の走るブルノの街並み

チェコ東南モラヴィア地方中心の町ブルノは、9~10世紀に大モラヴィア王国の都市として栄え多くの文化遺産が残る町。旧市街の自由広場を中心に聖ヤコブ教会、聖ペテロ聖パウロ大聖堂など荘厳な中世の建築物が建ち並びます。プラハからは鉄道で約2時間半、旧市街だけの観光であれば1日で十分なサイズの町ですが、近郊には世界遺産ゼレナー・ホラやレドニツェ城などもあり宿泊するのもおすすめです。

聖ヤコブ教会の地下納骨堂への入口

聖ヤコブ教会の地下納骨堂への入口

ブルノでもう一つ興味深いものとして話題を呼んでいるのが「アンダーグラウンド」。町の下には中世からの避難用トンネルや地下施設が巡らされています。当時食品保存の必要性から地下空間が作られ、それが青果市場下に残されていたり、戦争やペストなどで亡くなった約5万人の骨が埋葬される聖ヤコブ教会の地下納骨堂など、他の町では見る事が出来ない地下空間です。

ブルノ
エリア ブルノ
行き方 プラハから列車で約2時間半
見どころ 聖ヤコブ教会、聖ペテロ聖パウロ大聖堂、シュピルベルク城、アンダーグランド、トゥーゲントハット邸【世界遺産】、
ゼレナー・ホラ(近郊)【世界遺産】、レドニツェ城(近郊)【世界遺産】、ヴァルチツェ城(近郊)
ロゴ

世界遺産や文化財も豊富な「オロモウツ」

ホルニー広場にそびえる聖三位一体柱

ホルニー広場にそびえる聖三位一体柱

文化財保有数がプラハに次いで第2位の町オロモウツ。旧市街にはロマネスク様式をはじめ、ゴシック、ルネッサンス、バロックなど様々な様式の建物を見ることが出来、中世の栄華を偲ばせます。ホルニー広場には装飾も美しい市庁舎や教会、世界遺産に登録されている聖三位一体柱など美しい景観が楽しめます。この広場で行われるクリスマーケットはチェコでナンバー1とも言われる美しさです。

オロモウツ名物のチーズデザートとビール width=

オロモウツに来たら外せないのがチーズ料理!オロモウツのロシュチツェ地方で作られたチーズのみが名乗れる「オロモウツ・トゥバルシュキー」。独特な香りと濃厚で美味しいチーズは、ビールとの相性は最高です。そのままでも美味しいですが、レストランなどではフライやグリル料理でも食べられるのでいろいろな味を楽しんでみてください。

オロモウツ
エリア オロモウツ
行き方 プラハから列車で約2時間10~30分/ブルノから約1時間半
見どころ 聖三位一体【世界遺産】、聖ヴァーツラフ大聖堂
備考 ブルノに宿泊して日帰り観光でも

中世ボヘミア王国の重要都市「リトミシェル」

可愛い家々に囲まれたスメタナ広場

可愛い家々に囲まれたスメタナ広場

「懐かしき河よ、モルダウの~」と日本語歌詞も有名なチェコを代表する作曲家スメタナの故郷リトミシェルは、中世に交易路上として発展した都市のひとつです。徒歩圏内で回れる小さな町で、ブルノからも日帰りが可能。可愛らしい家々が囲むスメタナ広場では初夏の5月に美食フィスティバルが行われ、ビールと美食で盛り上がります。プラハからは列車を乗継いだりと不便なので専用車を利用するのもおすすめです。

スグラフィット装飾の美しいリトミシェル城

スグラフィット装飾の美しいリトミシェル城

この町で必ず訪れたいのが世界遺産リトミシェル城。16世紀に建てられた当時の領主ヴラチスラフ・ス・ペルンシュテインの宮殿で、ルネサンス建築の傑作としても名高い建造物のひとつです。約8,000のズグラフィット装飾が施された外壁は当時では珍しく、今でも目を惹かれる美しさ。城内はガイドツアーで見学が可能、美しいダイニングや書斎など、当時の生活が伺えます。

リトミシェル城
エリア リトミシェル
行き方 プラハから列車で行くのは不便/ブルノから約2時間
見どころ リトミシェル城【世界遺産】、スメタナの家
備考 年に一度、音楽祭や美食フィスティバルが行われます。

モラヴィアの真珠「テルチ」

おとぎ話の中に迷い込んだ様なパステルカラーの家々が建ち並ぶテルチ

おとぎ話の中に迷い込んだ様なパステルカラーの家々が建ち並ぶテルチ

ウィーンからプラハまでの道中ほぼ中間地点に隠されたように存在する世界遺産の町テルチ。ザハリアーシュ広場をパステルカラーの建物が取り囲む姿はまるで絵本の世界に迷い込んだよう。1550年当時の領主が全焼した町を復活させる際、建て直す家はルネッサンス様式及び初期バロック様式に基づき設計するよう呼び掛けた事によりこの姿の町並みが生まれました。

町を見守る様に建つテルチ城

町を見守る様に建つテルチ城

町の端にあるテルチ城は13世紀にゴシック様式で建てられましたが、16世紀半ばにルネサンス様式に改築されました。見学ツアーで城内を周る事が出来、周る部屋によりコースを選択します。豪華なルネッサンス様式の部屋を巡るコースでは珍しい剥製や毛皮を収集した「アフリカの間」や騎士の鎧が陳列された「騎士の間」など他にはない興味深い部屋があり楽しめます。

テルチ
エリア テルチ
行き方 プラハから列車で約3時間45分/バスで約2時間
見どころ 歴史地区【世界遺産】、テルチ城
備考 専用車を利用すればチェスキークルムロフに行く途中に観光可能

ワインも美味しい「ミクロフ」

神聖なる丘(ホーリーヒル)からのミクロフの眺め

神聖なる丘(ホーリーヒル)からのミクロフの眺め

ブルノから車で約1時間、オーストリアの国境にも近いミクロフは徒歩で周れる程の小さな町。この町に着いたらまず向かいたいのがかつての巡礼地「聖なる巡礼の丘」。頂上までは約15分のハイキングとなりますが、ひらけた丘の頂上からはオレンジ屋根のミクロフの町の絶景が見下ろせます。また、この町には小さな広場や教会が静かに佇み、避暑地的な町となっています。

ミクロフ産ワインを置くワインショップ

ミクロフ産ワインを置くワインショップ

ビールの国チェコですが、ミクロフはワインの産地。町のワインショップやビストロではワインを楽しむ人々で賑わいます。町のシンボルでもある美しいミクロフ城の地下にあるワインセラーには、1643年に造られたというチェコ一大きい貯蔵樽があります。地下のセラーへはガイド付きツアーでのみ見学可となりますが、お庭やテラスは自由に見学ができるのでこちらからの眺めもお楽しみください。

ミクロフ
エリア ミクロフ
行き方 プラハから列車で約4時間/ウィーンから列車で約2時間
見どころ 聖なる丘、ミクロフ城
備考 ワインの産地でもあり、美味しいワインが手頃な価格で購入出来ます。

新名所!?絶景「モラヴィア大平原」

南モラヴィラの美しい大平原

南モラヴィラの美しい大平原

近年、モラヴィラの南部ブルノ近郊の丘陵地域を「モラヴィラの大平原(大草原)」として絶景本で取り上げられる様になり、注目を集めています。低く連なる丘が滑らかなカーブとなり波の様だとたとえられています。農作物の成長期であるグリーンシーズンには一帯が緑に埋め尽くされ、一斉に風にそよぐ姿は見事。しばし時の経つのを忘れます。この丘陵地域は特に名前がなく個人で行くのは難しいので、この地をよく知るドライバーに回ってもらうツアーがおすすめです。

ブラウンシーズンのモラヴィラ大平原

ブラウンシーズンのモラヴィラ大平原

見頃となるグリーンシーズンは4~6月と期間が限られますが、それ以外のシーズンには緑が刈られ、一面ブラウンの丘が広がります。乱れのない滑らかな美しい大地で、こちらの風景も見応えたっぷり。秋の丘陵ドライブも気持ちがいいものです。

モラヴィア大平原
エリア モラヴィア大草原(ブルノ近郊)
行き方 旅行会社主催の専用車で周るプランが便利
見どころ 一面緑の農作物畑の景色
備考 緑のシーズン(春4~6月)以外もツアーはありますが、茶色となりますのでご注意ください。
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まとめ

東欧旅行と言うと、「プラハ・ブダペスト・ウィーン」の3ヶ国3都市周遊が人気ですが、一度に何ヵ国も周ると各国の印象がいまいち残らないものです。1回の旅にひとつの国をじっくり周遊するとその国の人々や文化、食事などがとても身近になり、日を追う毎に好きになっていきます。私は同じ国の中でいくつかの町に訪れる旅の仕方が好きです。モラヴィア地方はまだ日本人観光客も少なく、とても穴場。列車で周ってもいいし、不便な所は専用車を使いながらお好みの町周遊を計画してみてください。

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