失敗しないポーランドツアーの選び方 激動の歴史から最強パワスポまで【こだわり旅編】

木造の教会、ヤヴォルの平和教会(ヴロツワフ近郊)

失敗しないポーランドツアーの選び方 定番編でポーランド旅行の定番についてすでに前のコラムで話をしました。定番はワルシャワ、クラクフ2都市周遊、そして2カ国以上の旅にしたいのならチェコやハンガリーをおすすめするなどということを述べました。しかしポーランドツアーで本当におもしろいのはココからです。今回はこだわり旅編の失敗しないポーランドツアーの選び方です。スーパーおすすめツアーが登場します。是非最後まで読んでくださいね。

⑥激動の歴史の証人、グダンスクは是非行ってみたい。

ドゥウーギ広場(グダンスク)

20世紀が激動の時代だったポーランド。その象徴とも言えるのがグダンスクです。この町は14世紀ハンザ同盟都市として繁栄を謳歌しました。グダンスクはドイツ名はダンツィヒ。その帰属はたびたび変わりました。自由都市、ポーランド領、プロイセン領、国際連盟管理の自由都市と。1939年ドイツ軍は予告なしにこのグダンスクを攻撃し、第2次世界大戦の火ぶたが切って落とされます。戦争中は大きな被害をうけることになります。戦後世界がこの町に注目を向けたのが1980年の連帯運動です。造船所の一労働者だったワレサ(後の大統領)が労働組合を結成し、自由を求めて立ち上がるのです。

天文学者ヨハネス・ヘヴェリウス像(グダンスク)

当時、ポーランドはソ連を中心とした社会主義国のグループに属していました。ワレサは政府の激しい弾圧にあいましたが、この運動は東欧全土の壮大な改革の引き金になり、ベルリンの壁の崩壊につながるのです。
第2次世界大戦の火ぶたから連帯運動まで、激動の時代の証人、グダンスクを外してのポーランド旅行は考えられません。今のグダンスクはかつての美しい姿を取り戻して世界遺産に指定されています。近郊には中世ドイツ騎士団の大城塞、世界遺産のマルボルク城もあり、ここも含めてコース作りをしてみたいものです。

⑦妖精の町ヴロツワフの町はいかが?

町にいる妖精たち(ヴロツワフ)

ポーランド西部ヴロツワフ。12の島と100を超す橋を持つ水の都として知られていますが、町には200体を超す妖精が住んでいます。その数は今も増殖中。とは言ってもそれは石の像です。町歩きしながら、妖精の像を探すのが大変楽しいのです。
先程のグダンスクを含め、ポーランド一周のオススメルートは下記のようになります。
★日本→グダンスク2泊→ワルシャワ2泊→クラクフ2泊→機中泊→日本 ポーランド3都市周遊プラン。ポーランド航空利用。同日でグダンスクへ。帰りはクラクフからOUTします。

旧市場広場(ヴロツワフ)

★日本→グダンスク2泊→クラクフ2泊→ワルシャワ1泊→ヴロツワフ1泊→機中泊→日本 
ポーランド4都市周遊プラン。ポーランド航空利用。帰りはヴロツワフからOUTします。クラクフとヴロツワフ間の列車の便が悪いので、一旦ワルシャワに戻る方が効率がいいのです。

⑧日本人の99.9%は知らない最強パワースポット

ヤスナ・グラ僧院内部(チェンストホーヴァ)

国民の90%がカトリックの信者で、元ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の出身地でもあるポーランド。ヨーロッパの他の国と比較しても信仰心は非常に篤く、教会は多くの人々に重要な役割を果たしています。そんなポーランドの人々の精神的な拠り所になっている場所がチェンストホーヴァです。ここのヤスナ・グラ僧院にある黒いマリア像の聖画はカトリック教徒が奇跡のマドンナと呼び讃える信仰の対象になっています。日々多くの信者がミサに訪れ、毎年8月15日にはポーランド中から信者が集まり、中には10日以上かけて歩いて巡礼に来る人も多いのです。年間の巡礼者は1000万人とも言われています。

ヤスナ・グラ僧院(チェンストホーヴァ)

1655年のスウェーデン軍の侵攻の際も、この僧院だけは黒いマリア様に守られたという伝説があります。また頬に付いた傷跡から本物の血が流れたという言い伝えもあるそうです。
日本人の99.9%はこの場所を知らないでしょう。しかし、こここそ、世界有数のパワースポットです。訪れる人に間違いなく感動を与えてくれることでしょう。実際に訪問してそう思いました。行く時の注意としては必ずガイドをつけた方がいいということです。そうしないと、いろいろな歴史やエピソードがわからないからです。モデルルートは下記のようになります。
★日本→ワルシャワ1泊→クラクフ2泊→チェンストホーヴァ→ヴロツワフ2泊→ワルシャワ1泊→機中泊→日本 クラクフからチェンストホーヴァを観光し、ヴロツワフまでを専用車を利用します。とにかく私からのアドバイスを1つ「ポーランドに行くのなら、チェンストホーヴァへ行ったほうがいいですよ!!」

⑨ポーランドは田舎も魅力的

ペイントされた家が魅力のザリピエ村にて

ポーランドは田舎も魅力的です。そのキーワードはかわいい村、フォークロア、木造教会の2つです。かわいい村の代表はクラクフから車で2時間の場所になるザリピエ村です。まるで絵本の世界のような花柄にペイントされた家々が立ち並ぶ村です。また、ワルシャワから車で3時間の場所にあるカジミェシュ・ドルヌ村も隠れた人気となっています。フォークロアというとクラクフから2時間の場所にあるザコパネです。ここはポーランド一の山岳リゾートですが、独自の文化があります。ザコパネでのフォークロア雑貨探しはきっといい思い出になります。

南部マウォポルスカの木造教会

ポーランドは木造教会の多さでも有名です。たいていはかなりの田舎にあります。代表的なものに、南部マウォポルスカの木造教会群があり、そのうち6つのカトリック教会は世界遺産に認定されています。クラクフから1日ツアーで訪問することができます。またヴロツワフから1日ツアーで行けるヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群も世界遺産です。カトリックの国ポーランドにしては珍しくプロテスタントの木造教会です。宗教改革下のヨーロッパで異なる宗派の教会が造られたのは珍しい例で、ゆえに平和を象徴しているのです。

⑩リトアニアとのコンビもおすすめ

絶景&聖地 十字架の丘(リトアニア)

ポーランドに行きたいが、他の国にも行きたい。しかし、チェコやドイツ、ハンガリーなどはすでに行ったという人にはリトアニアとのコンビをおすすめします。そもそもポーランドとリトアニアは中世には1つの国だったという歴史を持っています。民族や言葉は異なりますが、いわば少し遠い親戚の国なのです。モデルルートは下記がおすすめです。
★日本→ワルシャワ→クラクフ3泊→ワルシャワ1泊→ビリニュス2泊→機中泊→日本 ワルシャワからビリニュスは空路を利用。航空会社はポーランド航空がベストです。

杉原記念館(カウナス)

リトアニアではビリニュス滞在中に絶景の聖地十字架の丘と、日本のシンドラー、ユダヤ人を多く救った杉原千畝も記念館に是非行ってください。現代史を語る上で重要な場所、アウシュビッツと杉原記念館を1回の旅で行けるのもこのツアーの優れた点です。アウシュビッツで暗い気持ちになった私も、杉原記念館に行って、少し救われるような気がして、印象的でした。

聖ミハエルの黄金ドーム修道院(キエフ)

もう1つポーランドとのコンビネーションツアーでおすすめなのが、ウクライナです。首都キエフとポーランドを周遊する下記のコースは変化に飛んだ行程で海外旅行上級者にも楽しめるツアーです。
★日本→機中泊→キエフ2泊→ワルシャワ→クラクフ2泊→ワルシャワ1泊→機中泊→日本
キエフはヨーロッパでもかなり東に位置するので、欧州系の航空会社はポーランド航空を除き不便です。それでカタール航空などの中東系航空会社の夜便を利用します。

チューリップの公園にて(キエフ)

キエフは大都会ながらドニエプル川に面した緑豊かな美しい町です。世界遺産の大聖堂や修道院が古都の趣を醸し出しています。
ウクライナはウクライナ正教の国なので、ポーランドとは隣国とはいえ、文化がかなり違うところが興味深いのです。

 

ペンギン案内人7号/川崎 真弘

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