失敗しないポーランドツアーの選び方 プロが教えるおすすめ旅行の秘訣【定番編】

ヴァヴェル城(クラクフ)

トラベルアドバイザーの川崎と申します。世界204カ国を訪問しました。かつ、ポーランドのツアープランナーもやっていて20数年の月日が立ちました。私が言いたいのは東欧の国の中でも親日国と知られるポーランドは行ってみると大好きになる国の1つだということです。あなたの旅の計画にポーランドが追加されることを願っています。今回はポーランドツアーの選び方の定番編について話をします。こだわり旅編が別途ありますので、そちらの方も大切な事を話しているので是非このコラムを読み終わったあとにご覧ください。

①ポーランド旅行は個人旅行がおすすめ

旧市街の中央広場(クラクフ)

ポーランドの面積は日本の5分の4ほどの広さです。同じ東欧でもチェコの約4倍、ハンガリーの約3倍の大きさを誇っています。ポーランドの旅ではこの国の広さを意識してください。チェコやハンガリーのように最低6日間で回れるというのは当てはまりません。旅行はもちろん個人旅行をおすすめします。
団体旅行の一番の問題点は、とにかくハードに観光をつめこむことです。多くの町を訪問するのがいいツアーというのは、もう昔の話です。

ヴィエリチカ岩塩坑(クラクフ近郊)

時代は変わりました。今は足し算の旅ではなく、引き算の旅。多くの町を旅するのではなく、行きたい町だけを行くというのが今の旅のトレンド。
その点、個人旅行なら行きたい町だけ行くので、そんなに消化不良を起こしません。ポーランドの旅は、個人旅行でこそ楽しめるのです。
そんな個人旅行の手配をするのには、ポーランドの旅行を得意とする旅行会社に相談するのが一番です。ポーランドのことに詳しいスタッフが担当になってくれるような対応をしてくれる旅行会社なら、なおさらOKです。

②ポーランド旅行におすすめの季節は?

中央広場の馬車(クラクフ)

ポーランドは大陸性気候ではっきりした四季があります。春は4月から5月ごろ。4月の平均最高気温は約12℃、平均最低気温は2℃です。日本と比べてもかなり寒いです。5月になると少し暖かくなり、平均最高気温は18℃となります。1日の温度差が激しいので体調を崩さないようにしてください。夏は6月から8月。平均最高気温は21℃から22℃と、快適な気候ですが、最近は異常気象のこともあり30℃を超えることも。秋は9月から11月半ばくらいまでといわれています。9月は平均最高気温が17℃、平均最低気温が8℃です。10月になると急に寒くなります。11月はもはや冬の気候。そこから3月までは長い冬になります。

ポーランドのウッチでは毎年秋にライト・ムーブ・フェスティバルが行われる。

ベストシーズンはずばり4月から10月上旬です。中でも6月から8月がベストだと思います。GWから5月までの新緑の季節もいいです。郊外では野原にお花が咲き、美しいシーズンです。冬は寒いだけでなく、日が短いので旅行にはあまり適しません。しかし、クリスマスマーケットを見るとか、買い物をするなどの目的があるのなら、冬の旅もいいかと思います。東北や北海道を旅する感覚で暖かい服装で出かけてください。

③ポーランド観光の最大のハイライトはクラクフです

ヴィスワ川から眺めるヴァヴェル城(クラクフ)

クラクフは11世紀中頃から550年にわたりポーランド王国の首都として栄えました。まさに京都のような町です。しかも、第2次世界大戦で他のポーランドの町のような壊滅的な打撃を免れました。それゆえに、ヴァヴェル城や旧市街をはじめ町全体が中世のたたずまいを残し、世界遺産に登録されています。クラクフの世界遺産は旧市街だけではありません。まず、忘れてはいけない世界遺産がクラクフ郊外のアウシュビッツ(オシフィエンチム)です。第2次世界大戦中、ナチス・ドイツによる大量虐殺(ホロコースト)の行われたここアウシュビッツはユダヤ人の強制収容所。悲しい歴史を繰り返さないためにも是非とも立ち寄りたい場所です。

アウシュビッツ博物館(クラクフ近郊)

もう1つの世界遺産はヴィエリチカ岩塩坑です。中世ポーランドを支えた巨大な岩塩坑は地下
64m~325mにわたって複雑に入り組んでいます。地下の塩でできた教会が圧巻です。
こうしたみどころがあるので、クラクフは3泊滞在がおすめです。1日はクラクフ市内。もう1日がアウシュビッツとヴィエリチカ岩塩坑という日程です。
とはいえ、クラクフは国際線のフライトが限られています。日本から1回乗り換えで訪問できるのは、ポーランド航空、フィンランド航空、KLMオランダ航空くらいです。ハイライトのクラクフだけを6日間くらいの短期間で回るのは一般的ではありません。

④定番はワルシャワ、クラクフ2都市周遊

旧王宮ナイトの間(ワルシャワ)

クラクフが最大の見どころとはいえ、首都ワルシャワをパスする理由にはなりません。ワルシャワも行くべきポイントがたくさんあります。まずは世界遺産に指定されている旧市街。第2次世界大全でドイツに破壊されましたが、戦後「ひびの1本に至るまで」と呼ばれるほどの緻密さで復元され、かつての美しい姿を取り戻しました。またポーランド生まれの音楽家ショパンゆかりの場所が市内、郊外に散在し、こちらも必見の1つです。ワルシャワには国際線のフライトがIN/OUTします。そういう関係からもポーランド旅行の定番はワルシャワ、クラクフ2都市周遊になります。

クラクフのトラム

一般的なルートでは、日本→ワルシャワ1泊→クラクフ3泊→ワルシャワ1泊→機中泊→日本と、行き帰りはワルシャワを利用すると、いろいろな航空会社に応用できます。この場合でもクラクフは3泊必要です。ワルシャワからクラクフは特急列車で約2時間半なので列車の利用が便利です。
ポーランド航空の便を利用の場合は同日でクラクフまで行けるので、行きにワルシャワで1泊せずに、乗り継ぎ便でクラクフにいくのがいいでしょう。日本→クラクフ3泊→ワルシャワ2泊→機中泊→日本 ポーランド航空は便利なのですが、団体旅行客に席を多く出すため、個人旅行者は安い運賃が取りにくいという難点がありましたが、増便され、その問題も解決されつつあります。

⑤2カ国以上行きたいのならチェコなどとのコンビを

プラハの町と遊覧船

せっかく東欧旅行をするのでポーランド1カ国でなく、何カ国か行きたいという人は多いかと思います。そういう人におすすめなのがチェコとの2カ国周遊です。日本→ワルシャワ1泊→クラクフ3泊→プラハ2泊→機中泊→日本の8日間がそのルートです。ワルシャワは1泊ですが、午前中に観光を済ませ、午後の遅い列車でクラクフに向かえば観光も可能です。ハンガリーとの2カ国周遊も可能です。もう1つのオススメ2カ国周遊はドイツのベルリンとのコンビです。日本→ワルシャワ1泊→クラクフ3泊→ベルリン2泊→機中泊→日本の8日間がそのルートです。ドイツに行ったことのある人でもベルリンはまだという人も多いので、このコンビもいいのはないでしょうか?

可愛らしいポーランドの食器(クラクフ)にて

3カ国周遊なら、ポーランド、チェコ、ハンガリーがいいでしょう。日本→ワルシャワ1泊→クラクフ3泊→プラハ2泊→ブダペスト2泊→機中泊→日本の10日間がモデルルートです。
ポーランド、チェコ、ハンガリー、オーストリアの4カ国を10日間で周遊したいのなら、下記のルートがいいでしょう。
日本→ブダペスト1泊→車中泊→クラクフ1泊→車中泊→プラハ2泊→ウィーン2泊→機中泊→日本 このルートは少々ハードです。またワルシャワをカットしてあります。クラクフで丸々2日のフリーを確保するために、車中泊を2回取るという日程になっています。ただし、各地で観光する時間はゆっくり取ってあります。
このようにいろいろと応用は可能です。ポーランド個人旅行に強い旅行会社に相談してみるのがいいでしょう。

 

ペンギン案内人7号/川崎 真弘

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