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クロアチア観光|日本人の知らないリゾート地

ロヴィニィの街並み
ロヴィニのラベンダーショップのスタッフ

ロヴィニのラベンダーショップのスタッフ

私はピアスが大好きで、いろいろコレクションを持っています。石の美しいピアスももちろん好きですが、安くてもデザインがお洒落なものも多く愛用しています。中でもお気に入りがレモンやオレンジ、スイカをスライスした可愛いピアスです。とりわけレモンのスライスは世界中どこでも受けがよく、皆が指さして笑うので会話が弾みます。どこで買ったの?と訊かれてクロアチアと答えますが、イストラ半島のロヴィニの町とまでは答えません。その地名を知っている人はいないからです。クロアチアと言えばドブロヴニクやザグレブ、スプリットなどは知られていますが、イストラ半島へ行く人はまだ少数だからです。
南北に長い国クロアチア。実は中部や南部に行くだけではクロアチアという国を完全に理解することはできません。かつてベネチアと文化を共有した北部クロアチアのイストラ半島。ここは町並みも文化も料理も全てイタリアの影響を受けてきました。だからこそ、クロアチアの中でも美しい旧市街に洗練されたお洒落な街並みが見つかり驚かされるのです。

イストラ半島ってどこ?

ポレチェの町並

ポレチェの町並

アドリア海に面し北部に突き出す小さな逆三角形のイストラ半島。同じく紅海に突き出すエジプトのシナイ半島と形が似ているなあと思い出しました。南北に細長いクロアチアの北西部の端に位置し、北にはスロベニアと国境を接し、スロベニアを越えてすぐイタリアに入ります。イタリアで近くにある町がトリエステ、そこから西へ走ればベネチアも遠くありません。

ラベンダーのグッズはお土産にも最適

ラベンダーのグッズはお土産にも最適

地図を見ていたら気付くはずです。イストラ半島へ旅するなら、首都ザグレブからアクセスするより、むしろベネチアから入っていくのが近いことがわかります。クロアチアのほかの見どころを周遊してからイストラ半島へ入る場合も、イストラ半島の観光を終えたら、北上して美しい要塞都市スロベニアのピランも訪問した後、イタリアへ入ってベネチアに抜けます。そしてベネチアから帰国するというルートが効率よく、ザグレブなどへ戻る必要は一切ありません。

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イストラ半島の魅力

ベネチアのマルディグラを思い出す仮面の飾り物

ベネチアのマルディグラを思い出す仮面の飾り物

イストラ半島。ここはかつてベネチアと文化を共有してきました。町並み、文化、料理など、すべてイタリア、ことにベネチアの影響を受けてきました。実はイストラ半島の人口のうち8%はイタリア系の住民が今も住んでいるのです。アドリア海の中世都市ロヴィニィ、ローマ時代の円形競技場の残るプーラなど、日本人が訪れることの少ない観光地がたくさんあるのです。
アドリア海に面した旧市街の町並は情緒たっぷりで、古い建物がセンス良く改装されて、オシャレなブティックやアクセサリーショップ、お土産物店、カフェやレストランなど、散策するだけで楽しいところなのです。

ロヴィニはリゾート地でもあり、きれいな海が目の前に

ロヴィニはリゾート地でもあり、きれいな海が目の前に

クリスタルのような輝きを見せる海、のどかな田園風景、豊かな海の幸。幸せを感じる旅が待っています。
イストラ半島はトリュフの名産地として知られています。イタリアなど他のヨーロッパの国々より安くでトリュフ料理を味わえるのも嬉しいところです。特に半島の内陸部に位置するモトヴンは回りをトリュフの森に囲まれた名産地。
ベネチアに近くイタリア料理も本場さながらの本格的なもの。オリーブオイルの産地もあったり、食材の良さは料理を美味しくしてくれるので、イストラ半島の旅でグルメは大きな楽しみとなるはずです。

こんなお洒落な町が!!ロヴィニ(ロヴィニュ)

私のお気に入りの1枚がこのショット

私のお気に入りの1枚がこのショット

アドリア海に面した港町ロヴィニ。イストラ半島を旅する時は外せない町です。冒頭でレモンのピアスを見つけた思い出の地もこの町。海辺にセンスのいいアトリエ風ブティックが並び、手作りの小物とアクセサリーをお土産に売っているお店で見つけました。フルーツのデザインのピアスのほかにも薄い貝殻の大ぶりのピアスなどが並んでいてどれも欲しくなるほど可愛かったのです。
近くにはラベンダーのグッズを売るお店やオリーブオイルのお店もありました。
教会の尖塔がそびえるのも絵になる風景。回りの建物もコロニアルカラーで少しイタリアのポルトフィーノやチンクエテッレなどの町並に似ているのでした。アドリア海のブルーと織り成す見事な風景、新旧ミックスした不思議な空間がこの町の魅力なのです。シーフードやピザリア、グリルの店も軒を連ね、1日中ブラブラ食べ歩きしても飽きない町なのです。

こんなところで食べるランチ、最高!

こんなところで食べるランチ、最高!

私たちが見つけた港に面したオープンテラスの大きなレストランが「コパカバーナ」。パラソルの下で海を眺めながらのランチは最高のひと時です。頼んだピザ・フンギ(キノコのピザ)は最高の味。さすがはイタリアが近いと再認識します。大好きなウィナーシュニッツェルはここでも美味しい。すごいボリュームのツナサラダ、デザートにバナナスプリット。ビールも飲んでスープも頼んで、カプチーノも飲んで、3人で約6000円。これは価値があるランチでした。
モダンなヨットハーバーにはセレブが集い、優雅な空気が流れるリゾート地でもあるロヴィニ。港の背景に望む旧市街は中世の趣きが感じられる絵葉書のように美しい世界。イタリアと繋がりが深いこの町の歴史は古く、ローマ時代は「ルビニウム」と呼ばれ、16世紀のヴェネチア共和国時代に発展を遂げました。岬の部分が要塞となり、今なおその城門が残されています。
ロヴィニの町は遺跡の残るプーラの町と世界遺産の大聖堂の残るポレチェの町のちょうど中間に位置しています。

黄金のモザイク画が必見のポレチェ(ポレチュ)

エウフラシウス聖堂のモザイク画

エウフラシウス聖堂のモザイク画

イストラ半島中西部のポレチェはアドリア海沿岸の美しい港町のひとつです。この町の歴史は古く、はるかローマ時代から半島の政治の中心地として栄えてきたそうです。古代ローマの都市計画に基づいてこの町の旧市街は建設されたのです。海を挟んでベネチアが存在し、今ではフェリーで渡ることもできます。
ローマ時代の後、6世紀頃ビザンツ帝国の時代に建てられたエウフラシウス聖堂は世界遺産に指定されています。ビザンツ様式として黄金のモザイク画が描かれた優美な教会で有名な観光名所となっています。このモザイク画は、対岸のイタリアのラヴェンナの教会にあるものと似ていることも指摘されているそうです。

美しき港町ポレチェ

美しき港町ポレチェ

平日の昼間だったのに、教会の中では多くの信者が集まりミサの最中でした。讃美歌が教会内に響き渡り、祈りをささげる敬虔な信者の姿がありました。黄金の輝くようなモザイクを眺めながら讃美歌の音色を聞いていると、中世の時代に時を超えたような不思議な気分に浸るのでした。
ポレチェの町の有名レストランでランチを食べました。五角形の塔など石造りの歴史的建造物を改装したモダンなレストラン「ペテロクトゥナ・クラ」です。中2階のテーブルは静かで夏でも涼しくて快適。ポレチェの町並が見下ろせる屋上の展望のいい席は、私の行った夏場は暑すぎてパス。
暑いのでビールを頼んだら、ジョッキが大きすぎて飲みきれないほどで、約500円ほど。スキャンピのグリルやウィナーシュニッツェル、スパゲティナポリタンなどがどれも美味しく、たっぷりのフリット付きで、カプチーノも飲んで3人で7000円ほど。観光地の名店にしてはお得な設定でした。

トリュフの森に囲まれたモトヴン

オリーブオイルのユニークなボトル

オリーブオイルのユニークなボトル

ポッカリと天空に浮かぶように、丘の頂上から斜面にかけて家々が張り付いたようなモトヴンの村。中世の時代13~16世紀にできた建物が今なおそのまま残る情緒あふれる小さな村です。
周辺の森ではトリュフが採れるので、村の中にはトリュフやトリュフを使った品々を売る店が目立ちます。トリュフ大好きな私にとってはどの店も興味津々。お土産探しに目を皿のようにして駆け回ります。
買い物に夢中で、あいにくトリュフやトリュフグッズの写真は撮り忘れてました(笑)

モトヴンの町並

モトヴンの町並

白トリュフの方が高いのですが、白トリュフと黒トリュフがそのまま生で売っています。さすがにそれは日本に持ち帰りにくいので、トリュフ入りの品を探します。専門店ではオリーブオイルにトリュフの香りが入ったもの、トリュフのペースト、オイル漬け、クリーム状に練り込んだものなど瓶詰の商品がたくさん並んでいます。クロアチアとイタリアでしか採れないという上質な白トリュフ入りのオリーブオイルを1本2000円ほどでゲット!黒トリュフ入りだと半額位で、白トリュフ入りペーストもゲット。帰国後サラダやパスタに大活躍したのは言うまでもありません。日本の百貨店で探しても、もちろん同じ品はなく、トリュフ塩とか小さな高いトリュフオイルくらいしか見つかりません。もっと買っておくんだった!!
他にもイストラ半島名産のワインやバルサミコ、生ハムも味見させてくれる店が多くて、安心してお土産が買えました。

円形競技場跡が残るローマ遺跡の宝庫プーラ

迫力ある円形劇場

迫力ある円形劇場

イストラ半島南端に位置する、ローマ時代の円形競技場跡が残る町プーラ。街のシンボルで、美しく残された遺跡は見ごたえ十分です。修復工事も行われてきたものの、1世紀に建てられた建造物がこれほど見事に現存しているのは素晴らしいの一言。今でもオペラやコンサートなどに利用されているそうです。
ローマ時代には闘技場として使用されていて、剣闘士たちの生死をかけた迫力ある闘いに熱狂する市民の姿があったのです。130mが長径で短径は100mの楕円形の大きな競技場には25000人もの観客が入れたそうです。

ローマ時代の古い遺跡が美しく残されている

ローマ時代の古い遺跡が美しく残されている

円形競技場で催しなどしていない日は、人っ子一人いなくてガランとした遺跡です。迫力溢れる血なまぐさい闘いに熱狂する市民たちの様子を想像するだけで少し寒気がするかも。
プーラの町中には、いまだにセルギ門やアウグストゥス神殿など、ローマ時代の遺跡の宝庫ともいえる印象的な建築物が残されています。また考古学博物館や歴史博物館では、ローマ時代をはじめ、先史からの展示品を見ることができます。

アドリア海の高級リゾート地オパティア

内装もクラシックな「グランドホテル4オパティスカ」

内装もクラシックな「グランドホテル4オパティスカ」

イストラ半島の北東部に位置する町オパティア。クロアチア最大の貿易港として知られるリエカの町から西へ車で30分ほどにあります。クロアチア屈指の高級リゾート地としても知られています。その歴史は古く、オーストリア・ハンガリー帝国のハプスブルク家のリゾートとしても由緒あるリゾートだったのです。街に建ち並ぶ家々もどこかエレガントで豪華な建築が多いのです。
私たちが滞在したホテルは、そんなハプスブルク家を思わせるエレガントな外観の「グランドホテル4オパティスカ」。町中から階段で下の町に降りたところに位置する4つの棟からなるホテルでした。海側に面するモダンな棟にある部屋はシービューで、バルコニーもあって快適なものでした。

これがそのレストラン・・・・

これがそのレストラン・・・・

高級リゾートだけあって町の物価は高めでした。海辺の超お洒落なレストランBEVANDAでディナーを食べると、3人で2万円超え。インテリアは最高で、海に面してガラス窓は大きくて開放的で斬新なデザインだったので、予約して向かう時はとっても期待して新しいリゾートドレスで行ったほど。サービスもばっちりでムードも満点。…ところが料理の味が全然美味しくなかったのです。異様に塩辛いフォアグラはクレームを言うほどだったし、シーバスのトリュフ添えは、トリュフが紙みたいに味も香りもなく(トリュフの産地が近いのになぜ・・・??)肉の焼き加減も頼んだものとほど遠く・・。すべてを満たす店は少ないものの、せめて味が良ければ、他は我慢したでしょうに。クロアチアの辺境?だから致し方ないのかもしれません。
クロアチアではむしろもう少しカジュアルなシーフード店などの方が、変に凝りすぎたりせず素材を生かした美味しい料理が食べられることもわかりました。シンプルにグリルした車海老にレモンを絞って食べたり、炭火で焼いただけの魚とか、食材が新鮮なだけにシンプルがベストなのです。

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まとめ

港町ロヴィニ

港町ロヴィニ

いかがでしたでしょうか?クロアチアは行ったことがあるというあなたも、次回はこんなに素敵なイストラ半島の旅を目指してみてはいかがでしょうか?

 

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