悠久の歴史 心で感じるシルクロード【中国】 特選10か所①

クチャ

新疆ウイグル自治区で最大の石窟 キジル千仏洞

新疆ウイグル自治区で最大の石窟 キジル千仏洞

天山山脈の南麓に位置する街・クチャはシルクロード・天山回廊ルートの要所であり、かつて亀茲国(きじこく)が栄えた場所と言われています。亀茲国は前漢時代に生まれたオアシス都市国家で10世紀頃まで繁栄しました。クチャにはそんな亀茲国時代の面影を残す重要な仏教遺跡がいくつもあります。中でも代表的なのが「キジル千仏洞」と「スバシ故城」です。

亀茲国の面影残る スバシ故城

亀茲国の面影残る スバシ故城

「キジル千仏洞」は3世紀から8世紀の間に造られた新疆ウイグル自治区で最大の石窟で、仏教がインドから中国へ伝わっていくことを示す重要な遺跡です。石窟は全部で237窟あり、造られた時代によって石窟の構造や壁画の様式が異なっています。莫高窟同様に特別窟の見学を希望される場合は事前予約が必須。「スバシ故城」は亀茲国最大の仏教寺院の跡です。寺院はクチャ河を挟んで東寺区と西寺区に分かれており、唐時代には5000人もの僧侶を抱えていたそうです。

張掖丹霞地貌(ちょうえきたんかちぼう)

中国国内の話題スポット 張掖丹霞地貌・七彩山

中国国内の話題スポット 張掖丹霞地貌・七彩山

「東方見聞録」を記したマルコポーロが過ごしたとされるシルクロード河西回廊の町・張掖(ちょうえき)。張掖から西に約40km、ここに丹霞地貌(たんかちぼう)と呼ばれる珍しい景観を見ることができます。丹霞地貌は東西45km・南北10kmにもわたる広大な断層で、赤みがかった地層が幾重にも重なった様子は、まるで虹が地上に架かったようにカラフルです。特に夕暮れ時、沈みゆく夕陽に照らされ刻々と表情を変えていく様子は圧巻です。

東西45km・南北10kmにもわたる広大な張掖丹霞地貌

東西45km・南北10kmにもわたる広大な張掖丹霞地貌

地層は主に1億年前の白亜紀のもので、長い年月をかけて浸食され現在のような縞模様がみられるようになりました。その鮮やかな色合いから張掖丹霞地貌は「七彩山」とも呼ばれています。実はこの地形が発見されたのは2002年。そのため中国でも知る人ぞ知るスポットだったのですが映画のロケ地でも使用され、日本でも徐々に知られるようになりました。

 

ペンギン案内人6号/橋本 康弘

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