スリランカ観光案内 人とは違う旅をめざして!!-その1

紅茶の茶摘み体験も思い出に残る面白体験。

紅茶の茶摘み体験も思い出に残る面白体験。

いきなりですがここで問題です!スリランカの首都はどこでしょうか!
恐らくかなりの旅通でも「コロンボ」と答えてしまいそうなこの問題。実は「スリジャヤワルダナプラコッテ」が正解!当時小学生の私はこれを得意げに大人たちの前で言っていた記憶があります。
さて、私の幼少期とスリランカに何の関係があるんだと感じられる方も多いでしょう。実はスリランカは私となにかと縁のある国で、今まで4回ほど旅をしてきた場所なのです。今回はそんな「人とは違う旅」が出来てしまう国スリランカについてお話していければと思います。

私にとってのスリランカ

人生4度目のスリランカでは家庭訪問も。家庭料理を堪能しました!

人生4度目のスリランカでは家庭訪問も。家庭料理を堪能しました!

私の初めてのスリランカ旅は両親と共に訪れた4歳のころ。流石にその当時の記憶はほとんど無いものの、唯一覚えていることがあります。世界遺産の仏教遺跡が多く残るポロンナルワから車で30分。郊外にある「ディア・パーク・ホテル」での朝食風景が幼いながらに忘れられない思い出となったのです。

人を怖がらないリス。手がちっちゃい・・・

人を怖がらないリス。手がちっちゃい・・・

緑豊かな自然美に溢れたこのホテルは敷地内にリスや猿がたくさん。朝食時にはリスが何匹もテーブルの近くまで遊びに来ます。手のひらにパンを乗せて差し出してあげると上手に手で受け取って口にくわえて走り去り、木の上でモグモグと頬張るリスたち。そのあまりの可愛さに感動し、その後しばらく「スリランカ」ではなく「リスランカ」と覚えていたようです(笑)実際20代になりその後も何度かスリランカへ訪れたものの、今もスリランカと言われれば最初に思い浮かぶのがリス。これは相当海馬に刻まれています。
それだけ自然に囲まれ動物が人間の生活の近いところにいる・・・それこそがスリランカの魅力の一つとなっているのです。

スリランカってどんな国?

シギリヤロックのライオンの入口。かつてはライオンの顔の彫刻もあったそう。

シギリヤロックのライオンの入口。かつてはライオンの顔の彫刻もあったそう。

インド洋に浮かぶスリランカは、インドの南にあり北海道よりも小さな島国。豊かな自然に囲まれていることから「インド洋の真珠」とも呼ばれ、南国らしい美しい海や、手つかずの森林が広がる高原地帯など見どころが満載なのです。
そんなスリランカですが、つい十数年前まで内戦があったことをご存知でしょうか。国民の7割を占める仏教派のシンハラ人と、ヒンドゥー教信仰の少数派タミル人。両者は長い間対立を極めていましたが、2009年になってやっとその長い争いに終止符を打ちました。今では徐々にではありますが民族の融和が進展しているようで、スリランカは平和の道を歩んでいます。

ビーチにはウミガメの赤ちゃんまで…!可愛すぎます!!!

ビーチにはウミガメの赤ちゃんまで…!可愛すぎます!!!

ほの暗い過去のあるスリランカですが、もちろん魅力だってたくさんあります。特に紅茶の栽培は盛んで、特産であるセイロンティーは聞いたことのある人も多いでしょう。小さな島国でありながら紅茶の輸出量は世界第3位というから驚きです。
そしてスリランカを語る上で外してはならないのが宝石。「ダイヤモンド以外なら大抵採れる」とまで言われるほど宝石大国であるこの国。特にサファイヤやルビー、キャッツアイなどの産出は世界有数!日本で買うよりもお得なのでジュエリーはスリランカ土産の鉄板なのです。

紅茶のふるさとヌワラエリア

ヌワラエリアの紅茶畑。ここで最高品質のセイロンティーが産まれるのです。

ヌワラエリアの紅茶畑。ここで最高品質のセイロンティーが産まれるのです。

紅茶の名産地としても知られるスリランカ。特にスリランカで栽培されているセイロンティーはクセの無いマイルドな口当たりが特徴で、世界中で広く親しまれています。
そもそもセイロンとはスリランカの昔の国名。1972年に国の名前がスリランカへと改められましたが、それでもなお国を代表する製品にその名前が残っているのです。
そしてそんなセイロンティーの5大産地と言われているのが日本でも有名なウバやディンブラをはじめ、キャンディ、ルフナ、ヌワラエリアです。ひとくちにセイロンティーと言っても産地によって味は様々。というのも紅茶は産地の標高によってその味を変えるらしく、スリランカ紅茶は生産地の標高順にハイグロウン、ミディアムグロウン、ローグロウンと種類分けをしているほど。

紅茶工場の見学もオススメ!

紅茶工場の見学もオススメ!

そしてここヌワラエリアは5大産地の中で最も高所にあるセイロンティーのふるさと。一般的に高所で育った紅茶ほど風味や渋みが強くなるとされ、ヌワラエリアの紅茶はシャンパンにも例えられるその高貴な香りから非常に人気のある紅茶なのです。
高級ホテルなどではそんな最高茶葉を味わえるアフタヌーンティーが楽しめるので、紅茶好きは是非ともトライしてみてはいかがでしょうか。

聖地&パワースポット シギリヤロック

ほぼ垂直に突き出したシギリヤロック。この頂上に王宮があるのです。

ほぼ垂直に突き出したシギリヤロック。この頂上に王宮があるのです。

ジャングルの中から突如として姿を現す、奇妙なまでに垂直にそびえる岩山シギリヤロック。約195mの武骨な岩山ですが、驚くべきはその頂上。なんと、ここはかつて王宮があった場所なのです。
1875年にイギリス人に発見されるまで密林の中で静かに眠っていたこの遺跡。その歴史は決して華やかなものとは言えませんでした。父を殺し玉座を奪った若き王カーシャパ。弟の復讐を恐れた彼は何を思ったか、この何もない巨大な岩山の頂上に逃げるように城を築きました。しかしそれもわずか11年という短い時間。復讐を果たした弟によってカーシャパの時代はあっけなく幕を下ろすのです。

美女の壁画。保存状態が良くハッキリと絵が残っている。

美女の壁画。保存状態が良くハッキリと絵が残っている。

今でこそ階段が整備され訪れやすくなったシギリヤロック。しかしカーシャパがここに王宮を築いたのは1600年も前のことです。命がけでこの岩山に登り、孤独に過ごした彼は一体どんな気持ちでこの場所に立っていたのでしょうか。実際にこの頂上へと足を運んでみると、思わずそんなふうに考えを巡らせてしまいます。
スリランカ旅で外せないシギリヤロックですが実は頂上までなんと1200段もあるかなり大変な道。私が初めて訪れた4歳の時は、そのハードな道のりに流石に断念。その2年後に再訪し、ガイドさんに手を繋いでもらいながら無事登頂することができました!美女の壁画でも有名なこの場所は一見の価値ありです。

世界遺産の文化三角地帯ポロンナルワ・アヌラーダプラ・ダンブッラ

ダンブッラ石窟寺院の入口。

ダンブッラ石窟寺院の入口。

地域によってさまざまな魅力を有するスリランカですが、この国の中央部に位置し「文化三角地帯」と呼ばれるエリアはとりわけ観光客が訪れることで知られています。ポロンナルワ、アヌラーダプラ、ダンブッラの3都市を結んだ三角形の内側。ここには世界有数の仏教遺跡が数多く残っており、先述したシギリヤロックもここに含まれます。
規模や歴史的・美術的価値も素晴らしい文化三角地帯の遺跡ですが、この場所が世界中から注目を集めている理由は、今もなお聖地として信仰を集める場であるから。実はこのような場所は世界中を見ても例が無いそうで、このエリアで観光をしていると祈りをする為に訪れた人とよくすれ違うのです。

ポロンナルワ遺跡群の中心。今も多くの参拝者が訪れます。

ポロンナルワ遺跡群の中心。今も多くの参拝者が訪れます。

スリランカの考古学を知る上で重要な遺跡が数多く存在するポロンナルワ。ブッダが悟りを開いたとされる菩提樹の分木が伸びるアヌラーダプラ。そしてスリランカ屈指の石窟寺院を持つダンブッラ。そのどれもがスリランカに行くなら必見中の必見ポイント!ただ、聖地としての色が強いこの場所では服装やマナーなど最低限のエチケットを守って観光することが大切です。

建築家ジェフリー・バワの世界

地形を活かしたユニークなデザインが特徴のバワスタイル。

地形を活かしたユニークなデザインが特徴のバワスタイル。

今や世界中の建築家にとってスタンダードなテクニックになったアイディアの数々も、元を辿るとジェフリー・バワにたどり着きます。スリランカが世界に誇る建築家ジェフリー・バワ。トロピカル建築の先駆けとして数々の作品を世に残し、常識を取っ払った彼のスタイルは「バワスタイル」とも称されました。彼の故郷であるスリランカにはバワが手掛けたホテルが多く存在し、彼が亡くなった今も多くのファンがこの地に訪れるのです。
そんなバワスタイルの一番の特徴はなんと言っても「自然との一体感」でしょう。木や岩など自然の持つ美しさを残しながら、自然に溶け込むようにして設計されたバワの作品。アジアンリゾートでよく見かけるようになった建物と外の隔たりを無くした開放的なデザインもバワのアイディアの一つです。更に彼のこだわりは設計だけにとどまらず、家具や調度品など細部にまでいたり、理想的な空間をつくり上げているのです。

見渡す限りの緑!!ヘリタンス・ガンダラマはまさに自然の中のホテル。

見渡す限りの緑!!ヘリタンス・ガンダラマはまさに自然の中のホテル。

とは言ってもバワのホテルが万人に受けるかと言えば実はそうでもなく。特にバワの最高傑作と称される「ヘリタンス・ガンダラマ」は文字通り木に覆われた緑豊かなホテル。もちろん景色は美しくはあるのですが、その分虫が多いのも事実。ほかのホテルもバワが手掛けてから何十年と時が経っているものばかりで、年季が入っていると感じる場所もあるでしょう。それでもバワのホテルに泊まりたいならば、そういった事は念頭に置いておいたほうがいいかもしれません。

 

ペンギン案内人5号/川崎 彩乃

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