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バングラディシュとは?どこにある国?ツアーや行き方もご紹介

世界一長いビーチの夕陽
マイクロクレジットの村<ノルシンディ>の子供たち

マイクロクレジットの村<ノルシンディ>の子供たち

貧困、洪水・・・。バングラデシュはマイナスイメージを持たれがちな国。水との闘いと共存と言われれば、アジアで真っ先に思い浮かべる国がバングラデシュでしょう。でも乾季にこの国を旅すれば、世界遺産の寺院や水辺に広がる豊かなジャングルや、心癒される農村風景、素朴で親切な人々などなど、予想外の魅力を見つけて誰もが驚くのです。
かくいう私、井原三津子もバングラデシュは大好きな国のひとつ。バングラデシュが好きと言うと、きっと変人だろうと思う人も多いでしょう。でもそんなことはありません。行った人は皆この国に魅了されます。
こないだ地方の温泉旅館で働く1人のバングラデシュ人男性に出会いました。嬉しくなってバングラデシュの話を延々として盛り上がったほど。バングラデシュのことを彼と語っていたら、思い出してきました。この国がいかに素晴らしくて面白い国かと。そして私はこの国の人々や自然や世界遺産に再会するため、また旅立ちたくなったのです。

バングラデシュってどんな国?

ダッカのスターモスク

ダッカのスターモスク

「黄金のベンガル」との呼び名を持つバングラデシュ。1971年に独立した新興国であり、サイクロンや洪水など水との闘いに苦しめられてきた貧困国のイメージが強いですが、実はこの国の歴史には華々しい時代があったのです。今でこそ国民の90%近くがイスラム教徒ですが、過去において、8世紀から11世紀には仏教の一大中心地として古代仏教の都的存在だった時代があるのです。バングラデシュの仏教遺跡の規模はパキスタンのガンダーラ遺跡にも匹敵するという学者もいるのです。

ショドルガット<ダッカ>

ショドルガット<ダッカ>

この国を旅する楽しみはいろいろあります。そうした仏教遺跡を巡る旅がそのひとつです。よい石材がとれないこの国では、粘土で作った素焼きの陶板テラコッタを使った美しい寺院があちこちに建てられています。赤レンガ色のテラコッタは背景の緑とのコンビネーションで独特の風景を生んでいるのです。世界最大規模のマングローブ林が広がる世界遺産のシュンドルボンでは、ジャングルの奥地へクルーズを楽しんで野生のトラを探します。
人力車の町とも言われる首都ダッカでは、喧騒の町中の混沌としたバザールで出会う人々との触れ合いも、また外せない旅の醍醐味となります。
バングラデシュを旅しているうちに、たとえば日本で自分が悩んでいることなどバカバカしくなってしまうほど、肩の力が抜けていき、楽しい気分がムクムクと湧き上がってくるのです。そんな不思議なパワーをこの国は持っているようです。

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人力車の数、世界一?!

これぞダッカの風景

これぞダッカの風景

バングラデシュは人力車が多い国。とりわけ首都ダッカの古い町並オールドダッカには人力車が27万台近く走っていると言われています。まさにひしめくように、溢れるように人力車が存在しています。どれもがカラフルで独特の色柄で飾り付けたきれいな人力車ばかり。通りを横断する歩道橋の上から見下ろすと、その色の洪水のような風景に圧倒されます。近付いて写真を撮ろうとカメラを向ければ、気付いたドライバーたちが、こっちも撮ってくれ、僕も撮れとどんどんポーズを決めてきます。

オートリキシャに乗ってみる

オートリキシャに乗ってみる

車と違って人力車の走るスピードは、ちょうど観光に最適です。街並みをゆっくり眺めながら走れるので、チャーターしてあちこち写真を撮るのにも最適です。ただし人力車の大渋滞に巻き込まれたら、しばらく抜け出さないかも。
ちなみに人力車は1㎞15~20タカ(約20~30円)ほどと、この国の物価の安さがわかります。競争が激しいダッカの町で人力車のドライバーたちは生き残りに必死です。他にも15000台ほど走っているオートリキシャはモーター付き3輪自動車です。この国では自動車は60%ほどがトヨタ。バスはヒノ。やっぱり日本製が愛されていました。
日本から来たと言うと、JAPAN GOOD!と日本びいきの人々が多いのにも嬉しくなります。

ダッカは世界で指折りの面白い町!

ダッカのニューマーケットにて

ダッカのニューマーケットにて

ダッカ観光で一番面白かったのは、なんといってもバザールでした。バザールで私たち日本人はまるで異星人のように珍しい存在だったのです。観光客自体珍しく、皆が私たちに構ってくれる‥そんな国民性をここで知りました。無関心、不干渉、そして下手をすれば排他的だったどこかの国々とはまるで対極にある国、それがバングラデシュ!
ハローハロー!!あちこちからどんどん声がかかります。カメラを向けようもんなら大変です。写真撮れ撮れ!と催促する男たち。撮るときは自慢げに自分の商品を持ってポーズ。それがきゅうりであろうがスリッパであろうが、彼らは誇りをもって満面の笑顔を見せてくれます。

満面の笑みでポーズを取ってくれた気さくな兄さん

満面の笑みでポーズを取ってくれた気さくな兄さん

にわとり市場では生きたニワトリ2羽を両手に持って、バタバタ言わせながらニコニコポースを取ってくれるのです。撮り終えると満足気にサンキューと言ってくれます。写真代のお金を要求するような観光客ズレした人はここにはいません。
はっきり言って外国人は目立つので、どこへ行っても注目の的でじろじろ見られます。これを嫌だと思う人はバングラデシュに向いていないかもしれません。いつもどこでもバザールの中で声がかかります。これぞスターになった気分?!いつの間にか細かいことは考えず、あっけらかんとこのひとときを楽しんでいる自分がいます。こんな国はもはや少ないでしょう。インドでさえもスリランカでさえも今では味わえない気分。これを面白いと感じるあなたは、バングラデシュに行くにふさわしい旅人です。

田舎のホテルのびっくりサービス!

ホテル チャッスルサラーム <クルナ>

ホテル キャッスルサラーム <クルナ>

世界遺産のバゲルハット(バゲルハート)に行った際、郊外のクルナのホテル「キャッスルサラームホテル」に滞在しました。田舎の地方都市の町一番のホテルとは言え3つ星ホテルなので、全く期待していなかったのですが、ここはあとあと語り継いでいきたいほどサービスがいいホテルだったのです。
スタッフは全員これ以上望めないほどにこやかな笑顔でキビキビと働き、精いっぱいのもてなしをしようと言う意気込みが伝わってくるのです。レストランでは2人のスタッフがさっと両開きのドアを開け、テーブルに着くや椅子を引いてくれ、ニコニコと好感が持てる5人の男性スタッフが付きっきりでサービスしてくれたのです。まるで国賓になった気分!

道端で売られるバナナ

道端で売られるバナナ

当時娘が小さくてカレーが食べられなかったので、焼きそばUFOを日本から持参して行ったところ、5人のスタッフたちが皆真剣に失敗しないように一生懸命それを作る手伝いをしてくれたのです。
旅行中溜まった洗濯物をランドリーサービスに出すと、合計23品が236タカ(約300円)だったのにはさすがに驚きました。それでも一つ一つ丁寧に選択してアイロンかけしてくれたのには感激でした。
ベンガル語を話す国で、地方のホテルでも片言に英語しか通じませんが、言葉はなくても人々の親切な気持ちは通じます。こんな経験を重ねるうちに、私はだんだんバングラデシュのことが好きになっていったのです。

テラコッタ造りの美しいモスクやヒンズー寺院たち

バゲルハットにあるシャット・ゴンブス・モスジット

バゲルハットにあるシャット・ゴンブス・モスジット

バングラデシュには世界遺産に指定されている美しいモスクや寺院があります。特に印象的だったものがいくつかあります。まずは南部に位置するバゲルハット(バゲルハート)にあるシャット・ゴンブス・モスジット(サイト・グンバド・モスク)です。まるで要塞のように堂々とした外観のモスクです。厚さが2.5ⅿもある壁、4ⅿの円柱形のミナレット、77もあるドーム状の屋根。15世紀に築かれたバングラデシュ最大のモスクです。この地には最盛期には350以上のモスクが建造されたのですが、塩害などの被害を受け今では9つまでに減ったそうです。

大コヴィンダ寺院<プティア>のレリーフ

大コヴィンダ寺院<プティア>のレリーフ

かたや北部最大の町ラジシャヒ。インド国境にも近く、ガンジス川が国境を越えてポッダ川と名前を変えて流れています。私の一押しはここから東へ30㎞走ったプティアの町。緑豊かな池の畔に、ヤシの木に包まれるように点在するヒンズー教の寺院や旧王の館があります。とりわけゴヴィンダ寺院は3つのとんがり屋根を持つユニークな外観で、テラコッタの美しさが最大限引き出されている寺院です。世界中のどこにもない、バングラデシュならではの寺院の美しさに見惚れたのでした。

8世紀の仏教遺跡 世界遺産のパハルプール

インド亜大陸で最大規模の仏教遺跡パハルプール

インド亜大陸で最大規模の仏教遺跡パハルプール

バングラデシュで迫力ある遺跡を見たければ、外せないのが最北部に位置するパハルプール。8~9世紀に栄えたパーラ朝時代に建立されたパーラ朝仏教美術を代表する僧院遺跡のひとつで、カンボジアのアンコールワットやインドネシアのボロブドゥール遺跡、そしてミャンマーのパガン遺跡も影響を受けたといわれる世界遺産です。インド亜大陸で最大規模の仏教遺跡と言われています。
レンガづくりの基壇と土台の石と周壁だけが残っている遺跡ですが、当時は尖塔や木造の楼閣が聳え建っていたと聞くと、想像するだけで鳥肌が立つ迫力です。

バハールプール遺跡

バハールプール遺跡

壁にはかつては2800枚にも及ぶテラコッタがはめ込まれていました。ヒンズー教の神々や仏陀のほかに、動物や人々の絵も描かれていました。
仏教の発祥の地であるインドは、ヒンズー教に巻き込まれて仏教は衰退していきましたが、ここベンガルの地では、パーラ朝に保護されて、巨大僧院は栄華を極めたのでした。今では観光客も少ない荒涼としたこの遺跡を眺めていると、この地がかつては仏教の中心だったことが不思議な気がします。

バングラデシュへの行き方

マイクロクレジットの村<ノルシンディ>

マイクロクレジットの村<ノルシンディ>

日本からバングラデシュまでの直行便はなく、主に香港、バンコク、クアラルンプールを経由し、所要時間は11~16時間で同日に首都ダッカに到着します。
ドーハやドバイ経由であれば夜行便で翌夕方に現地着、所要時間大体20時間です。
同日にダッカまで行くことはできませんが、スリランカ航空を利用すれば、スリランカ→バングラデシュと南アジアを周遊することも可能です。

世界一長いビーチ<コックスバザール>

世界一長いビーチ<コックスバザール>

またバングラデシュとブータンの間にもダッカからパロ間のフライトが飛んでおり、2国を周遊するプランも可能です。またインドのデリーとダッカの間にもフライトがあるので、インドとの周遊も可能です。

バングラデシュへのツアー

ダッカのニューマーケット

ダッカのニューマーケット

バングラデシュへのツアーは個人旅行がお薦めです。なぜなら人件費が安いため、専用車や日本語は話せる優秀な専任ガイドを付けてもツアー代がリーズナブルだからです。わざわざ三蜜の団体旅行で行く必要性はなく、自分たちだけのグループで行動できるのです。
しかも個人旅行なら希望通りの日に出発出来て、そのプランも自分の希望通りに組んでもらえます。

コックスバザールの子供たち

コックスバザールの子供たち

バングラデシュへのツアーをいくつか企画している辺境に強い会社なら、安心してツアーのアレンジなど任せられます。実際に現地へ行った経験のあるスタッフがいて、あらゆる相談に乗ってくれる会社が理想的でしょう。
話を聞いて、自分はこんなところを組み込んでほしいとなれば、モデルプランを変更してアレンジしたりも可能でしょう。フライトはビジネスクラスがいいとか、ホテルはなるべくいいところとか、きめ細やかな手配を依頼できるはずです。せっかくめったに行けないバングラデシュへ行くのですから、納得のいくベストプランにしたいところですね。

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まとめ

皆さんバングラデシュに遊びに来てください!

皆さんバングラデシュに遊びに来てください!

いかがでしたか?未知なる国バングラデシュの魅力がほんの少しでもわかっていただければ幸いです。次の旅のプランにぜひ入れてみてください!!

 

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