ブータンvsネパール どっちが観光旅行におすすめ?違いはどこ?

寺院対決 ブータン5.0点×ネパール5.0点(5点満点)

クジェ・ラカン(ブムタン/ブータン)

クジェ・ラカン(ブムタン/ブータン)

ブータンの風景になくてはならないのがブータン仏教の寺院です。ブータンの絶景としてあまりにも有名なタクツァン僧院ははずせない一大観光ポイントです。片道2時間歩いてタクツァン僧院を眺望できるレストハウスまで登れば写真で見た景色に出会えます。しかし、僧院へは、さらにここから1時間半かかります。ブータン最大級のパワースポットなので、できれば僧院まで行ってください。
また、ブムタン谷も必見の場所です。伝統的な暮らしと仏教信仰が調和した心温まるエリアなのです。クジェ・ラカン、ジャンパ・ラカン、タムシン・ゴンパなどの名刹が集まっています。ブムタンへはゲートウェイのパロから途中で1泊しないといけないブータンの辺境地ですが、訪れる価値は十分あります。

スワヤンブナートはチベット仏教の寺院(ネパール)

スワヤンブナートはチベット仏教の寺院(ネパール)

ネパールも寺院では負けていません。カトマンズ市内にはチベット仏教、ヒンドゥー教の寺院が混在します。チベット仏教の聖地ボダナート、丘の上にあるチベット仏教寺院スワヤンブナート、ネパール最大のヒンドゥー教寺院のパシュパティナートなどは必見中の必見。また、カトマンズ、パタン、バドガオン(バクタプール)のカトマンズ盆地にあるヒンドゥー教の寺院群もなぜか心に残ります。インドのそれと違い、五重塔のような建物があり親密感を覚えるからなのでしょう。
寺院対決はブータン、ネパールともに健闘し、引き分けとなります。

伝統文化体験対決 ブータン5.0点×ネパール4.0点(5点満点)

ホームスティ先で夕食を取る(ポプジカ/ブータン)

ホームスティ先で夕食を取る(ポプジカ/ブータン)

1970年代まで鎖国していたブータン。その後も外国人受け入れは、1日あたりの公定料金を設定し現地パッケージツアーに参加する人のみ入国を認めるという世界にも例のない観光政策でした。こうしたおかげで外国人観光客の増加を抑制され、西欧文明があまり入り込まなかったこと、また、ブータン仏教の信仰とブータン人の国民性などから、ブータンは伝統文化が今も色濃く残る国となっています。
まるで現代社会から江戸時代へタイムスリップしたような感覚こそがブータン旅行の最大の魅力です。ブータンの暮らしの中に溶け込むような旅をすれば、この国の良さを最大限に理解できます。民家を訪問して民族衣装のゴやキラを着たり、ホームスティをしたりする旅、そんな旅こそがおすすめの旅です。パロ国際空港から車で20分、30分くらいで、そんな伝統文化を体験できるのです。

赤ちゃんをあやしていたおばあさんと(ガーレ村/ネパール)

赤ちゃんをあやしていたおばあさんと(ガーレ村/ネパール)

片やネパールの1970年代は全く違う歩みを遂げていました。バックパッカー達が世界中を駆け巡りはじめた時代からカトマンズは観光客で賑わっていました。物価が安く、人情もあるこの町は外国人ツーリストにとって居心地のいい場所だったのです。ヒマラヤの辺境の国にその頃から西欧文明が流入します。こうしたことから特に都市や観光地では伝統文化を感じることは少なくなっています。
ただネパールも広く、田舎へ行けば昔ながらの自給自足の生活をしている人も少なくありません。車で5時間とか7時間とか手軽に行ける場所ではありませんが、そういう秘境の村へ行って生活体験をすればホンモノのネパールの姿を発見できます。
という訳で伝統文化体験対決はブータンの勝利ですが、ネパールもかなり田舎に行けばブータンに近い体験は可能です。

食事対決 ブータン3.0点×ネパール4.0点(5点満点)

ジャガイモの煮込み料理ケワ・ダツィ

ジャガイモの煮込み料理ケワ・ダツィ

ブータンではご飯と野菜の煮込みが基本的な食事のセットとなります。代表的なブータン料理はエマ・ダツィです。エマは唐辛子、ダツィはチーズを意味します。つまりエマ・ダツィは唐辛子のチーズ煮込みです。関連のパターンとして、ジャガイモが中心の煮込み(ケワ・ダツィ)や、キノコ中心の煮込みなどもあります。とにかくブータン人はこのエマ・ダツィが大好物だそうです。肉や野菜は乾燥させて使うのもブータン料理の特徴です。お米は赤米も食べます。ダル(豆のスープ)も代表的なメニューです。ブータン人はあまり食べませんがブータンは松茸の産地です。日本のレストランでもブータン産の松茸を稀に見かけます。最近はブータンに松茸を食べに行く人もいるとか。
正直言ってブータンの食事はバリエーションも少ないしおいしいとは思えませんでした。しかし、どうしても食べられない料理というほどではありません。想定内の料理だったと思います。

ダルバート・タルカリ(ポカラ/ネパール)

ダルバート・タルカリ(ポカラ/ネパール)

片やネパールの食事。代表的なネパール料理はダルバート・タルカリというワンプレートに盛り付けたネパール定食です。ダル(豆のスープ)、バート(ご飯),タルカリ(カレー風味のおかず)、アチャール(漬物)がついています。チベット料理のレストランが多いのもネパールの特徴です。商売上手なチベット人のお店は結構繁盛しています。ネパールでのおすすめはチベット料理かも。ギャコク(チベット風鍋料理),チョウメン(焼きそば)、トゥクパ(麺料理),モモ(ぎょうざ),フライドライス(焼き飯)、春巻など、どれも日本人の口にあいます。また、各種西洋料理、中華料理、インド料理、日本料理の店もあり、ネパールの食事はバリエーションも豊か。食事は圧倒的にネパールの勝利です。

首都(都会)対決 ブータン3.0点×ネパール4.5点(5点満点)

タンチョ・ゾン(ティンプー)

タンチョ・ゾン(ティンプー)

首都(都会)対決という言葉が出た瞬間にブータンの敗北が決定です。そもそもブータンに都会は存在しません。首都ティンプーでさえ、都会というよりも田舎町と言った方が適切な大きさの町。しかも田舎に行けば、町らしい町もないというレベルなのがブータンの姿です。
首都対決は観光ポイントの豊富さ、食べ歩きのバリエーション、ショッピングの楽しさ、エンターテイメントの多様性、どれをとってもネパール・カトマンズの圧勝です。おまけにカトマンズの町は世界遺産にも指定され、最低2泊は滞在したいし、時間があれば3泊以上滞在してもいいほどの魅力的な場所です。
一方、ブータンのティンプーは見どころは「タシチョ・ゾン」や「メモリアルチョルテン」など少なく、せいぜい1泊すれば十分です。

カトマンズ市内はインドの街のようなカオスな感じ(ネパール)

カトマンズ市内はインドの街のようなカオスな感じ(ネパール)

ティンプーはかつては町の中に信号機さえなかったくらいの田舎でした。しかし、今では人口も10万人を超え、田舎町くらいにまで発展しています。ブータン各地から人が集中してきて、町の道路が渋滞することも多くなりました。ひょっとしたら、かつての信号機のないティンプーの方が居心地がよかったかも。
今やティンプーの町にはバーやクラブがあり、地元の若者でにぎわってきています。神秘のヒマラヤの国がブータンというのは自分たちだけが持っているイメージにすぎないのかもしれません。人々はすでに普通にスマホを持つようになりました。急速に普及したテクノロジーはブータンという国を変えるのでしょうか?すごく気になるところです。

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