世界で見つける旅の思い出 こだわりの旅をプロデュース

海外旅行情報
旅行記
旅の写真集
お気に入り

失敗しない南部アフリカツアーの選び方 その1 プロが教えるおすすめ旅行の秘訣

ペンギンの海岸・ボルダーズビーチ(ケープタウン)

南部アフリカに行こうと思っている人に、失敗しない南部アフリカツアーの選び方を伝授するのがこのコーナーの目的です。私は川崎と申しまして、世界204カ国を旅行した経験があります。南部アフリカへは15回以上行きました。またトラベルアドバイザーの仕事をしていて、数多くのお客様を南部アフリカに送りました。そんな経験から、皆様に役に立てる情報を提供できるのではと思い、この原稿を書いています。

①南部アフリカの魅力とは・・?

ビクトリア滝(ジンバブエ)

アフリカで一番人気の国は、ケニア、タンザニアなどの東アフリカの国々と、このコーナーのある南アフリカ、ジンバブエ、ボツワナなどの南部アフリカの国々に大別されますが、この2つのグループはどう違うのでしょうか?
もし、あなたがサファリを徹底的に楽しむなら、ずばり東アフリカをおすすめします。サファリだけなら基本的に東アフリカに軍配が上がります。(南部アフリカでも東アフリカより勝る国立公園もありますが、かなり不便な場所にあり、料金も高いのでここではあえて、触れません)

ライオンウォーク・ライオンと散歩できます(ビクトリア滝)

反対にサファリだけでなく、大自然も楽しみたいのなら、南部アフリカがおすすめです。南部アフリカの旅は、絶景、サファリという自然系だけでなく、都会、美食、ワインなど多様な楽しみ方のできる旅なのです。
どちらがいいかというよりも、どちらを好むかという好みの問題です。
いずれにしろ、早々頻繁にアフリカに行くチャンスがない人でも、東アフリカと南部アフリカの最低2回はアフリカの旅を経験してもらいたいと思います。

ロゴ

②南部アフリカの定番はビクトリア滝、チョベ、喜望峰

ペンギンの海岸・ボルダーズビーチ(ケープタウン)

南部アフリカツアーの定番はビクトリア滝、チョベ国立公園、喜望峰を周遊するコースです。ルートは日本発、ヨハネスブルグ乗り換えでビクトリアフォールズへ。ここで2泊し、その間にボツワナのチョベ国立公園に日帰りサファリとジンバブエ側のビクトリア滝を観光します。その後、フライトでヨハネスブルグ乗り換えでケープタウンへ。ここで2連泊。喜望峰、ペンギンの海岸、アザラシの島などを周遊します。その後、ヨハネスブルグ乗り換えで帰国の途につきます。つまり7日間の旅です。カタール航空やエミレーツ航空を利用する場合はケープタウンから先にINする方が効率がいいです。

エレファントバックサファリ(ジンバブエ・ビクトリア滝)

ただし、せっか遠いアフリカまで旅するのですから、7日間では短いでしょう。つまり先程説明した内容は最低旅行日数と考えてください。8日間以上の旅行日数がある場合、次の項目にあるプランをプラスしてください。

③ビクトリア滝はザンビア側にも行ってみたい

崖っぷちでのクレージーな体験(デビルズプール/ザンビア側ビクトリア滝)

世界3大滝の1つビクトリア滝は、ジンバブエ、ザンビアの2つの国にまたがっています。ジンバブエ側が特に迫力があり、時間のない人はジンバブエ側だけを見る選択肢もありますが、ザンビア側も次の点から行く価値が十分あります。
★この世の絶景デビルズプール→雨量の少なくなる乾季、滝の流れ落ちる崖ギリギリにある窪みに自然のプールがザンビア側のビクトリア滝に出現します。断崖絶壁、一寸先は100m下の滝壺!それはまさに悪魔のプール!上から眺める大瀑布、そしてまん丸に近い形で目の前にかかる虹はこの世の絶景でしょうか。デビルズプールで想像を絶するクレイジー体験をしてみませんか?

シマウマが遊ぶにくるアヴァニ・ビクトリア・フォールズ・リゾート

★リアル・アフリカを体験できるザンビア側→少しアカ抜けた感もあるジンバブエ側ビクトリアフォールズの町。それに対してリアル・アフリカを感じさせるのがザンビア側のリビングストーンの町。工芸品のマーケットが楽しい。国の数も増えるし、いいことだらけ。
★シマウマのホテルに泊まる→ザンビア側のリビングストーンでのおすすめホテルがアヴァニ・ビクトリア・フォールズ・リゾート。ザンビア側のビクトリア滝に最も近く、ホテルの専用ゲートから入ると滝の入場料は不要になる特典も。また、このホテルは野生のキリンやシマウマが遊びにくることでも知られています。シマウマのホテルに泊まる体験・・・これこそ、アフリカを感じさせる貴重な体験ではないでしょうか?

④チョベ国立公園でも1泊はしたい。

サファリボートでゾウを発見(チョベ国立公園)

チョベ国立公園はボツワナにある国立公園です。ビクトリア滝から車で2時間ほどと手軽にサファリが楽しめるのが最大の魅力です。チョベ川に面した国立公園では、ゾウ、カバ、ライオン、キリン、シマウマなどの動物が見られます。中でもゾウの数はアフリカでも指折りの数を誇っています。また、ボートサファリでチョベ川に棲むカバに近づくのもエキサイティングです。ビクトリア滝からは日帰りツアーが出ていて、朝出発し、サファリドライブ、ボートサファリの2回のサファリを楽しみ、夕方にホテルに戻ります。

カバ(チョベ国立公園)

できれば、チョベは日帰りではなく、1泊したいものです。1泊の場合、夕方にサファリドライブ、翌日朝にボートサファリ、またはその逆というように1泊で2回のサファリになります。日帰りとサファリの回数は同じですが、内容は大違いです。というのは、サファリというのは涼しくなる朝か夕方にこそ、より多くの動物との出会いがあるからです。日帰りの日中に出会う動物の数は限定的です。
つまり、サファリもどきの体験でよければ日帰りツアーでもいいですが、本格的なサファリを体験したいのなら1泊するのはマストなのです。国立公園のホテル代は高いですが、その価値は十分あるのです。

⑤ケープタウンは最低3泊は滞在してほしい。

ケープポイント(喜望峰自然保護区)

南アフリカ発祥の地、マザーシティと呼ばれるケープタウンは見どころ一杯のスーパーシティです。まず、郊外にあるアフリカ最南西端の喜望峰、ペンギンの海岸(ボルダーズビーチ)、アザラシの島(ドイカー島)、市内にあるテーブルマウンテンは必見中の必見です。これらは1日で周遊することができます。これですべてでないのがケープタウンのスゴイところです。ケープタウン2泊だけなら、これだけで旅が終了してしまいますので、どうしても最低3泊はしたいものです。まずおすすめしたいのはワイランド。南アフリカは新世界のワインと思われていますが、実は300年以上の歴史があります。個性的でおいしいワインを求めてワイナリー巡りを楽しんでみたい。

ワインテイスティング

1,000~1,500m級の山々の麓にブドウ畑が広がり、17世紀頃のケープダッチ様式と呼ばれる美しい建物が点在するワインランド。まるでヨーロッパの田舎を旅するような不思議な感覚の中でワインと美食を楽しめます。また、ダチョウの牧場訪問も楽しいです。ダチョウ試乗の体験もできます。
かつてネルソン・マンデラさんが収容されていた刑務所島・ロベン島も行くべき場所です。アパルトヘイト時代に約3,000人の政治犯が収容されていました。今は博物館として公開され、世界遺産に指定されています。
世界遺産といえば、カーステンボッシュ植物園も指定されています。植物園で世界遺産に指定されているのは珍しいです。テーブルマウンテンの南側斜面にある本格的な植物園で、8月から10月の春のシーズンがとりわけ素晴らしいです。

⑥もう1つの定番はクルーガー国立公園です

クルーガー国立公園近郊の私営保護区では動物に接近できます

南部アフリカの旅で忘れてはいけないのがクルーガー国立公園です。ここも定番観光地の1つです。ここを含めたモデルルートは下記のようになります。
日本→機中泊→ヨハネスブルグ→ビクトリアフォールズ2泊(ビクトリア滝、チョベ国立公園サファリ観光)→ヨハネスブルグ1泊→ホエドスプリット→クルーガー国立公園1泊→ホエドスプリット→ケープタウン2泊(喜望峰、ペンギンの海岸他観光)→機中泊→日本
最低9日間でビクトリア滝、チョベ・クルーガー2大国立公園、喜望峰を周遊するハイライトコースができあがります。

オットセイと一緒に(ドイカー島/ケープタウン)

また、ビクトリア滝には行かず、クルーガー国立公園と、ケープタウンをじっくり周遊するというのも悪くありません。その場合は下記の8日間がいいでしょう。
日本→機中泊→ヨハネスブルグ→ホエドスプリット→クルーガー国立公園2泊→ホエドスプリット→ケープタウン3泊(喜望峰、ペンギンの海岸、ワイランド、ダチョウの牧場他観光)→機中泊→日本

⑦さまざまな動物とは出会えない?クルーガー国立公園

国立公園近郊の私営保護区の道路。本体の国立公園は舗装された道となります。

クルーガー国立公園の面積はほぼ日本の四国くらいの広さです。アフリカでも最大規模の国立公園です。多種多様な動物が生息し、その数哺乳類147種、鳥類507種など、園内に生息する野生動物は世界最多。また、アフリカで最も先進的な国立公園であり、野生動物保護の観点からは世界をリードしています。ただし、観光客から見ると違う国立公園像が浮かび上がります。四国ほどの広さの場所に道路はわずか2,

000km。四国は総延長50,000kmの道路があります。いかにクルーガーの道路が短いかわかりますね?しかもその道路は舗装されています。また、その道路以外に走行してはいけません。と、いうことは・・・

クロサイ(クルーガー国立公園近郊の私営保護区)

つまり、舗装されている道路から一歩も中に車を入れてはいけないのです。遠くでライオンをみつけても双眼鏡で覗くだけ。近づくことは許されません。また、舗装されているので観光バスが多いのも特徴です。これって、アフリカのサファリ? なんて思ってしまいます。これではさまざま動物に出会えるか疑問ですよね?
クルーガー国立公園は野生動物にとっては、自然保護がしっかりしているので、本当の意味で楽園といえるでしょう。ただし、観光客はそれで満足かというと、そうではないと思います。それでクルーガー国立公園のサファリは、本体の園内でなく、隣接した私営保護区をおすすめするのです。

ロゴ

⑧隣接する私営保護区のサファリとは・・・

サファリカーとドライバーさん(クルーガー国立公園近郊私営保護区)

クルーガー国立公園に隣接する私営保護区は100以上あります。面積はクルーガー国立公園の100分の1にも満たない小さな保護区が多いですが、動物はむしろ本体の国立公園よりも多く見られます。何よりも野生動物に間近に迫ることができるのが最大の魅力です。国立公園では禁止されている道路以外のオフロードでも道なき道をかけ分けて動物を追跡できるのです。これぞ、アフリカのサファリ!! また、サファリのドライバーガイドの野生動物についての豊富な知識も特筆すべきものがあります。と、いう訳でクルーガー国立公園での宿泊は園外の私営保護区をおすすめしているのです。

シュクドゥゲーム・ロッジで仔ライオンに出会う

それでは、どんなホテルがあるのでしょうか?代表的なものを2つ紹介します。
★シュクドゥ・ゲーム・ロッジ→孤児の動物を育て、自然に返すプロジェクトをしている関係で、人に慣れているチーターとのふれあいが楽しい。チーターの機嫌がよければ、一緒にウォーキングサファリも可能。
★カパマ・リバー・ロッジ→ビッグ5や豊富な種類の動物が生息。別料金でバルーンサファリやエレファントバックサファリも。センスがよく、おしゃれなリゾートホテル。本格的なスパもある。

 

Follow Us !

タイトルとURLをコピーしました