【秘境】スリナムとは?どこにある国?ツアーや行き方もご紹介

セントピーター&セントポール大聖堂は木で造られた珍しい大聖堂。

150ヵ国も旅をしていると行っていない国の方が少なくなり、「行ったことのある国数」も増えなくなっていくもの。私がスリナムという超秘境の国に訪れた理由はまさにそこにあり、年に数回「国数を増やすための旅行」をすることがあります。南米はブラジルやアルゼンチンなどのメジャーな国をはじめ、コロンビアやパラグアイなどのマイナーな国にも訪れたことがありますが、そういえばギアナ3国には行っていなかったと思い至り、旅をすることに。今回は辺境中の辺境、知られざるスリナムという国についてご紹介していきたいと思います。

スリナムってどんな国?

パラマリボ観光で外せないゼーランディア要塞はかつて交易の中心だった場所。

南米大陸の北東部、ブラジルと国境を接する位置にギアナ3国と呼ばれる地域があります。仏領ギアナ、スリナム、ガイアナの3ヵ国を指すギアナ3国ですが、その知名度は日本だけでなく世界的に見ても低く、「あらゆる国を旅した人が最後に訪れる国」と言われているほど。

かつて製糖工場だった跡地。当時使われていた機械がそのままになっている。

大きな国が多い南米の中では小さく見えるスリナムですが、その面積は意外にも日本の半分ほどあり、韓国よりもずっと大きい国だったりします。しかし、その国土の9割は森林に覆われた未開拓地というから驚き。町は大西洋に面した北側に集まっていますが、首都であるパラマリボもそのうちの1つ。人口のほとんどが暮らすパラマリボはオランダ統治時代のコロニアルな町並みが残っていることから世界遺産にも登録されています。

スリナムへの行き方

デルタ航空プレミアエコノミークラスの例。

南米の秘境スリナムへはアメリカを経由して向かうのが一般的。マイアミ国際空港からはカリブ海や南米へのフライトが多く出ているので、大概の南米・カリブ海諸国はアメリカ乗り継ぎが便利です。
しかし日本からマイアミへの直行便は存在しないので、一度アメリカの別の都市で乗り換える必要あり。マイアミからスリナムへの接続便もないので、マイアミで1泊するのが体力的にもオススメです。

仏領ギアナから国境越えする際の小型ボート。荷物を落としたら一巻の終わり!

また飛行機以外での入国方法として、隣国仏領ギアナからボートで国境越えするというユニークな手段もあります。小さなボートにスーツケースを積み、川を渡る国境越えは世界的に見てもレア。あまり目立った観光地が無いスリナムでは、むしろこの国境越えこそが最大の目玉かも!?もし仏領ギアナも一緒に巡るならこの行き方はオススメです。

スリナムのツアー

セントピーター&セントポール大聖堂の内部。

日本人の99%は知らないであろうスリナムですが、ツアーを取り扱っている旅行社は僅かながら存在します。観光地化が進んでおらず見どころも決して多いとは言えませんが、後述する世界遺産の町パラマリボは見る価値あり。そのためスリナムツアーのほとんどがパラマリボ観光メインのものになります。

インドネシア系が多いスリナムにはイスラム教徒に欠かせないモスクも

バックパックに慣れた人であれば航空券だけ手配して現地はフリーで巡るというのも良いかもしれませんが、そうでない人や体力的に難しい人はやはり観光も旅行社に頼んでしまうのが楽です。欧米諸国とは違い公共交通機関が整っていない国での観光は想像以上に体力勝負。長距離フライトの疲れも予想されるので、ガイドと共に車で巡るのが無難です。
また、せっかくスリナムに訪れるなら他のギアナ3国に含まれるガイアナや仏領ギアナにも足を延ばすのがオススメ。そのほか、カリブ諸国とのコンビネーションを希望の場合は、トリニダードトバゴからフライトが出ているのでそれを組み込んだツアーにすると良いでしょう。

秘境の国に住む意外なアジア系住民とは…?

他民族同士でも仲良しな子供たち。これがスリナムのスタンダード。

南米の超辺境スリナムですが、実は1975年にオランダから独立したばかりのとても若い国。その民族構成はかなり変わっていて、なんと人口の15%を東南アジア系住民が占めています。では何故こんなに遠く離れた何も無い土地に、これだけ多くの東南アジア系が住んでいるのかというと、それにはオランダ統治時代の歴史が関係してきます。
実は当時南米に多くの労働者を移住させていたオランダ。その中でも同じくオランダの支配下にあったインドネシアからは多くの人が送り込まれました。それこそが、こんな南米の辺境に東南アジア系が多い理由。今では大臣や官僚など国の重要なポストにもインドネシア系の人々が就任するようになったそうです。

アジア系の人々が多いスリナム。そこらじゅうでそれらしい人を見かけます。

そんな背景があり、スリナムの民族構成はとてもユニークで国際的。最も人口を占めているのがインド系で27%、次いで黒人と白人の混血が17%、アフリカ系黒人15%、インドネシア系15%と続きます。公用語はオランダ語と英語ですが人種の数だけ言葉も宗教も違い、まさに「人種のサラダボウル」という言葉が相応しい国。これだけ多種多様な文化が入り混じっていながら表立った対立は見られず、上手く共存しているというのも興味深いスリナム。町中では南米でありながらヨーロッパやアジアなどの雰囲気を感じられることもあるので、町歩きをしてみると面白いかもしれません。

スリナムの食事

シンプルながらハズレの無いミーゴレン。辺境でこれだけ食べれれば合格点!

様々な人種が暮らすスリナムでは食文化もかなりユニーク。南米の国ではありますが、料理の基盤はアジア系なので町を歩いているとそういったレストランを多く見かけるはずです。
インド系の国民が多いので香辛料を使用した料理とロティの組み合わせも好まれますが、ジャワ(インドネシア)料理も豊富。私は辛いものが苦手なので、せっかくならとスリナム流ジャワ料理をいただきました。

見るからにちょっと味付けの濃かったサテー。お店によるのかな…

ジャワ料理の特徴は何と言っても甘辛い味付け。スリナムではワンプレートの食事が一般的なようで、お米や麵類の上にどんっと野菜や肉が盛られます。今回は店主のオススメだと言うサテーとミーゴレンを注文。どれもちょっと味付けが濃いめでしたが、たしかにこの風味はジャワ料理のもの!まさか南米でここまでのジャワ料理が食べられるとは…。秘境の地で困る問題として食事が挙げられることがありますが、その点スリナムは安心。首都パラマリボには中華料理店も多く存在するので気分によって好きなものを食べてみてはいかがでしょうか。

世界遺産パラマリボ

パラマリボの町の一角にはこうした西洋風の建物が。

ここまで何度か話題に触れているスリナムの首都パラマリボ。世界遺産にも登録されている町ですがその魅力はやはりオランダ統治時代の雰囲気が残るコロニアルな町並みです。
中南米で多く見られるスペインやポルトガル風の建物とは異なり、パラマリボはアメリカ大陸でも珍しいオランダ風建築と土着の建築技術が混ざった建物が特徴的。林業が盛んなスリナムでは木造建築が多いため、何度か火事で焼失していますがその都度建て直し現在の美しい景観を守っています。

ニューアムステルダム野外博物館の大砲と一緒に1枚!

また、パラマリボ最古の建造物ゼーランディア要塞をはじめ、セントピーター&セントポール大聖堂やモスクなど見るべきスポットはたくさん。郊外に足を延ばしてニューアムステルダム野外博物館やコーヒープランテーション跡に行ってみるのもオススメです。

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